【横浜DeNA】梶谷、3連勝導く「完璧」1号弾 難敵ねじ伏せ自画自賛

【横浜DeNAー中日】5回横浜DeNA1死。梶谷が左中間に勝ち越しのソロ本塁打を放つ=横浜

◆横浜DeNA3-2中日

 チームを3連勝に導く打球がバックスクリーン左へ伸びていく。同点の五回1死、145キロのストレートを仕留めた梶谷は「完璧。いいスイングができた」。昨季から3試合15イニングで無得点の難敵山本を力でねじ伏せる今季1号だった。

 試合前の練習中には「聞きたいことがあった」とラミレス監督にアドバイスを求めた。現役時代のスイングの軌道、足の使い方…。指揮官自ら球をトスするなど身ぶり手ぶりの指導は2日間で20分以上に及び、「状態はベストに近い。3割打つ可能性が高い。(2017年以来の)20本塁打20盗塁はできる」と太鼓判を押された。

 昨年も開幕から1番に起用されたが9試合で2軍行き。今年の春季キャンプは控えの立場からスタートし、「結果を出し続けるだけ」と夜間も室内練習場でバットを振り続けた。その姿は「梶さんがあれだけやっている。僕らも負けていられない」と若手の良き手本となっている。

 チーム盗塁数はここまで12球団唯一のゼロ。「球の見え方は悪くない。とにかく塁に出たい」とリードオフマンが相手バッテリーを揺さぶることができれば2番ソトへの投球にも隙が生まれる。

 「素晴らしい1年にしたい。日々気を抜くことなくやっていく」。31歳のベテランがダイヤモンドを駆け巡り、ハマの熱い夏を盛り上げる。

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