台風被害の「御巣鷹の尾根」 僧侶が登山道整備

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「御巣鷹の尾根」の登山道を整備する僧侶ら=24日午前、上野村

 乗客乗員520人が亡くなった日航ジャンボ機墜落事故の現場となった「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)で24日、県内外の僧侶ら8人が集まり、昨年10月の台風19号(令和元年東日本台風)で崩落したスゲノ沢付近の登山道に代わる新たな迂回(うかい)路を整備した。事故が起きた8月12日を控え、遺族らが楽に登れるようボランティアとして行った。

 午前9時ごろ、僧侶らは登山口に集まると、スコップやくわを手に入山。管理人の黒沢完一さん(77)の指導を受けながら、崩落した登山道付近の斜面を掘り返し、80メートルほどの道を新たに作った。昼すぎには墜落地点に立つ「昇魂之碑」で手を合わせ、読経した。

 協力を呼び掛けた光栄寺(みどり市)の金井智栄副住職(45)は「被害がここまで深刻だとは思わなかった。登られる方が少しでも楽になればという思いで手伝った」。