長崎県内7大産地が茶市 新茶飲み比べ楽しむ 県庁

県内7産地の新茶を飲み比べる市民ら=県庁

 長崎県内7大産地の新茶が一堂に会する「第1回長崎茶市in県庁」が24日、県庁エントランスホールであり、多くの市民らが名産「長崎玉緑茶」を飲み比べ、好みの新茶を買い求めた。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、各地の新茶販売イベントが相次いで中止になった。長崎茶市は低迷した消費の回復と拡大を図ろうと、県茶業振興協議会(会長・綾香直芳県農林部長)が企画。全国茶品評会で3連覇中の東彼東彼杵町や、五島市、松浦市など7産地11業者が出店した。
 市民や県職員らは、専門的な知識などを持つ「日本茶インストラクター」が入れたお茶などを飲み比べ、味の違いを楽しんだ。試験勉強で県庁を訪れていた純心女子高2年の西山空璃さん(16)は「そのぎ茶は香ばしくて茶葉もうまい。松浦茶はまろやか」とにっこり。出店した藤田製茶(東彼杵町)の藤田将伍さん(28)は「産地で味が違うことを知ってもらういい機会。今年は出来がよく飲みやすい。暑くなってくるので、水出し茶などを飲んでもらえれば」と話した。

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