コウノトリ、すくすくと 過去最多のひな、巣立ちの準備

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巣立ちに向けて飛ぶ練習をする雌のひな(左)と見守る父鳥(右)=21日、京丹後市久美浜町市場、佐々木信一郎さん提供

 京都府京丹後市内の野外で営巣している特別天然記念物・コウノトリのペア3組のもとで、少なくともひな7羽が育っている。2羽が巣立ち、他のひなも親元を離れて丹後の大空に羽ばたく準備をしている。

 市文化財保護課によると、ペア3組は久美浜町2カ所と、網野町に営巣する。

 網野町島津の電柱に営巣するペアは3年連続でひながかえり、一昨年は1羽、昨年は4羽が巣立った。今年も4月中旬からすくすく育ち、今月21日に3羽のうち2羽が巣立ちを迎えた。

 久美浜町市場の人工巣塔のペアは、昨年まで営巣していた姉弟ペアとは違い、豊岡市で3年前に生まれた新顔のつがい。4月下旬に雄と雌2羽が生まれ、現在は巣の中で羽を広げて浮いては着地を繰り返すなど空を飛ぶ練習中で、28日前後に巣立つ予定という。

 受難に見舞われながらも懸命に子育中なのが久美浜町永留の人工巣塔ペア。4月上旬に3羽がかえったが落下死か行方不明に。それでも5月から新たに抱卵を始め、少なくとも2羽のひなが確認された。「もう1、2羽いるかもしれない」(同課)といい、順調にいけば8月に巣立ちの季節を迎えるという。

 市内3カ所、少なくとも7羽のひながかえるのはいずれも最多。同課は「数が増えるのは喜ばしい。市内で多く見られるようになり、もう珍しい鳥ではなくなりつつある」と話している。