食パン、メロンパン、チョココロネも!日本独自のアレンジパン8選

日本ではパンがますます人気!

パンは、多くの国で朝食として欠かせないものです。海外から日本へやって来た人は、日本では朝起きてすぐに、焼き魚、ごはん、みそ汁という朝食を食べることに驚きます。

しかし、最近では日本でも、若い人たちを中心に、パンやシリアルを朝食に食べる人が増えてきました。パン屋さんは、小さな町から大きな街までどこにでもあります。こうしたパン屋さんでは、日本らしくアレンジされたパンがたくさん売られています。日本語の読めない人も、ビックリするようなパンがたくさんあります。

歴史を振り返ると、パンは16世紀半ばに、ポルトガルの商人によってはじめて日本に紹介されました。その起源は「パン」という言葉にも残っています。 「パン」という名前は、ポルトガル語でパンを意味する「pão」という言葉に由来します。

ドイツ人の筆者は、パンが大好きです。これから、日本にあるさまざまな種類のパンを紹介しましょう。日本語での名称はカギカッコをつけて紹介しますので、パン屋さんで見つけるときの参考にしてみてください。

食パン - 甘みがあるフワフワした白いパン

「食パン」 は、どのパン屋さんにも売っている定番商品。白くて耳のあるパンで、スライスしたものも、1斤丸ごとのものも売られています。「ほかの国でも食パンは売っている」と思うかもしれませんが、日本の食パンには、特徴があります。

それは、一般的に柔らかい食感が好まれること。「モチモチ」とよく表現されますが、柔らかくて弾力があります。

日本の食パンはとてもフワフワしていて、欧米のものに比べて甘みがあります。日本人の好みに合うように、米や米粉を使ったものも売られています。上の写真は、大阪のブルージンの猫型の食パンですが、このようなかわいい形のものも大人気です。

あんパン - 日本のパンのヒーロー

「あんパン」という名前は、「あん」と「パン」の組み合わせ。 その名の通り、あんこが中に入ったパンです。

東京にあるパン店木村屋総本店の創業者が、日本人の好みに合うように、 1874年にあんパンを考案したと言われています。あんパンはすぐに流行し、パンの人気を確立するのに一役買いました。木村屋総本店は現在も東京にあり、さまざまな種類のあんパンを買うことができます。

あんパンは、日本のパンのヒーローですが、アニメの世界でもヒーローです。「アンパンマン」は、顔があんパンになっている、子どもたちに人気のアニメの主人公です。

あんパンを購入できるお店はたくさんありますが、子どもに向けて、あんこの代わりにチョコレートクリームが入っているものも。見た目にはほとんど変わらないので、購入の際には間違えないよう気をつけましょう。

メロンパン - クッキーとパンのコラボレーション

「メロンパン」 は、味ではなく見た目からその名前が付きました。一般的には、上がクッキー生地で覆われて、粒砂糖がかけられた菓子パンです。クッキー生地は、丸いパンに乗せやすいように、格子状の切り目が入っているので、見た目がメロンに似ています。

緑色に色づけしたり、メロンのフレーバーを加えたメロンパンもありますが、一般的なメロンパンは、ほんのりバニラの香りがします。メロンパンにも、チョコレートやイチゴ、紅茶などさまざまな種類があります。上の写真のようなカメの形をしたものも人気です。

クリームパン - カスタードクリームやホイップクリームが入ったパン

「クリームパン」 は、少しトリッキーです。通常のクリームパンは、中にカスタードクリームが入った菓子パンです。

ですが、ホイップクリームが入ったものや、上の写真のような菓子パンもクリームパンと呼ばれます。中身が気になるときは、写真のように分かりやすいものか、「 カスタード」や「ホイップクリーム」などと書いてあるものを選ぶようにしましょう。

チョココロネとチョコパン - チョコレートのように甘いパン

一般的に「チョコパン」 というと、中にチョコクリームが入ったものか、白いパン生地にチョコレート入りの生地を合わせてマーブル状になったものなどを指します。子ども向けのキャラクターの形をしたパンも、チョコパンが多いです。

「チョココロネ」 は、人気の高いチョコパンです。ヨーロッパに由来する楽器の「コルネット」に形が似ているため、コロネという名前になりました。チョココロネは、写真のように、円すいのような形のパンに、チョコクリームが入っています。

コロネも、チョコクリームの代わりにさまざまなクリームが入ったものがあり、クリームがそのまま名前になっているものも多いです。たとえば、カスタードクリームが入ったコロネは、 カスタードコロネです。

カレーパン - ボリュームのある揚げパン

「カレーパン」 は、サクサクとした揚げパンで、中にカレーが入っています。カレーパンはとてもボリュームがあるので、食事として食べることも多いです。一般的なカレーパンのほか、ビーフカレーパン、チーズカレーパンなどがあります。チーズカレーパンは、チーズが上にかかっているものや、中にチーズが入っているものも。

焼きそばパン - 麺が入ったパン

「焼きそばパン」 は、日本のパンの中でも特にユニーク。麺と野菜を炒めて味付けした焼きそばは、食事としても人気ですが、それをホットドッグ用のパンにはさんでいるのです。

日本では、ホットドッグ用のパンに、ソーセージでないものをはさむことがよくあります。肉や魚介のカツをはさんだカツサンド、コロッケサンドのほか、たまごサラダやポテトサラダをはさんだものも人気です。お気づきだと思いますが、日本人は、炭水化物(麺やジャガイモ)を、炭水化物(パンやごはん)と合わせることにあまり抵抗がありません。

カツサンド - シンプルでおいしいサンドイッチ

最後に紹介するのは、「カツサンド」 です。衣をつけて揚げたチキン、ビーフ、ポークなどのカツを、レタス、マヨネーズ、時にはとんかつソースを合わせてはさんだものです。

カツサンドは、シンプルですがとてもおいしく、朝食、昼食、夕食のどのシーンでも好まれます。さまざまな種類のカツサンドだけを提供する専門店もあるほどです。

日本らしいパンにチャレンジ!

パンは今では朝食としてだけでなく、どんなシーンでも人気です。日本のパン屋さんには、これまでに紹介したようなさまざまな種類の、日本ならではのパンがあり、定番商品のほかに、新商品もどんどん発売されています。

この記事を読んだら、ぜひ日本のパン屋さんに出かけてみて、そのパンがどれほど個性的なものなのかを実際に見て、味わって、楽しんでください!

© 株式会社MATCHA