杉本哲太が「必殺仕事人」シリーズ”に11年ぶりに登場! 大東駿介、登坂淳一はオレオレ詐欺をはたらく“グレ者”に

テレビ朝日系で6月28日に放送される人気時代劇シリーズ最新作「必殺仕事人2020」(午後9:00=ABCテレビ制作)。町奉行・湯川伊周(市村正親)と共に本町奉行所に赴任してくるこわもての与力・田上誠蔵役で杉本哲太が出演する。

2009年放送の「必殺仕事人」にも出演していた杉本は、藤田まことさん演じる中村主水に斬られる加納肥後守実守を演じていた。藤田さんの没後10年となる今年、再びシリーズに登場することについて「11年振りに呼んでいただいて感慨深いものがありました。前回の最後に中村主水さんに殺されたので……復活できるとは思いませんでした!」と喜びを語った。

今回、杉本が演じる誠蔵は、伊周の右腕として真面目に働く一方で、引きこもりの息子・新之丞(杉野遥亮)の行く末を案じる父親の顔も持つ。「僕にもちょうど杉野くんと同年代の息子がいるので感情移入しやすかったです」と、違和感なく演じられたようだ。

そして、義理も人情もなく、金のためなら手段を選ばない“グレ者”のリーダー・五十嵐鉄三郎を演じるのが大東駿介。「『必殺仕事人』は、子どもの頃から祖母と楽しみに見ていた作品なので、当時撮影を担当されていた石原(興)監督とご一緒できたことはとても光栄で……ご褒美のような時間でした」と笑顔でコメント。

若いのにやたらと金回りのいい五十嵐は、水茶屋で懸命に働く女性・たけ(森川葵)を気に入り、店に足しげく通う。しかし、その裏ではとんでもない悪だくみをしている役どころだ。大東は「五十嵐はグレ者一味のリーダーで、人の弱みを食い物にする欲望に忠実な人間です。悪事に引け目がない分、清々しく演じようと思って撮影に臨みました。五十嵐の行う、現代にも置き換えられる悪事……時代劇だからこそ、『必殺仕事人』だからこそできる痛快な物語になっています」と見どころを語った。

また、グレ者の1人である登坂佐兵衛を演じるのは元NHKアナウンサー・登坂淳一。これまでアナウンサー役でのドラマ出演はあるものの、時代劇でしかも悪役を演じるのは初めてという登坂。「最初お話をいただいた時は冗談かと思って驚きました。伝統ある番組に出演できて、大変光栄です」と少し恐縮気味。

さらに「東山紀之さんとは楽屋で初めてお会いしたんですが、笑顔で気さくに声を掛けてくださったんです。柔らかい雰囲気でオーラがあって、とてもかっこいい方でした。一緒のシーンでは、動き方をアドバイスしていただきました。歩いたり、振り返ったり、かがむ動作が、時代劇だとこれほどに難しいものだとは……! とにかく現場の空気を感じながら、考えすぎないよう無心で演じました」と、初時代劇に真摯(しんし)に取り組んだことを明かした。

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