イモラ・サーキット、F1開催を熱望。モンツァとムジェロを含むイタリアでの3連戦を目指す

 イモラ・サーキットの会長を務めるウベルト・セルバティコ・エステンセは、F1の2020年シーズンのヨーロッパラウンドにイモラを加えるよう売り込んでおり、イモラでのレースがイタリアの“伝説的な3大サーキット”の締めくくりになれると主張している。

 イモラでは水曜日、アルファタウリ・ホンダが来週の開幕戦オーストリアGPに向けてフィルミングデーを設け、ダニール・クビアトとピエール・ガスリーのふたりが走行を担当した。

 そしてセルバティコ・エステンセはこの機会を逃さず、モンツァでのイタリアGPと、開催見込みのあるムジェロでのレース後、F1の9月のスケジュールにイモラを入れるべきであると述べた。

「イモラのDNAにはF1があり、このサーキットにF1の歴史が刻まれた。それは忘れ去られるべきではないし、我々はそれを正当に誇りに思うべきだ」

「将来を見据え、そしてこの深刻な危機の時期に地域経済に目を向けた結果、我々の目標は今年からイモラのサーキットにトップシリーズであるF1を呼び戻すこととなった」

 また彼は、サーキットには雰囲気があり、F1に付加価値を与える歴史があると考えている。

「世界中のF1ファンにとって最も合理的で最適な解決策は、イモラが確かにそうであるように、大きなメディア的影響があるサーキットを使うことだ。モンツァとムジェロとともに組めば、伝説的な3大サーキットと呼べるだろう」

「我々は地元や地域の機関、そしてFOWC(F1世界選手権)とともに、大いなる献身と情熱を持ってこの計画に今年の4月から取り組み始めた」

「そして国のスポーツ当局が今季に向けて我々が立候補したことを支持してくれることも期待している」

 ドライバーの観点からは、アルファタウリの2020年型マシン『AT01』とトロロッソ時代の2018年型マシン『STR13』の両方をドライブしたダニール・クビアトがイモラに非常に肯定的な評価を下した。

「イモラは特別なサーキットだ。僕はこの長い中断の後で、このサーキットでF1マシンに戻ることができてとても嬉しいよ」とクビアトは語った。

「僕はこのコースをかなり前から知っている。2010年にシングル・シーターで初めてのテストをここでやったからね」

「サーキットはいくつか良い感じの高速コーナーがあって本当に素晴らしい。僕の意見では、イモラは絶対にF1カレンダーに載るべきだよ」

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