「タンタン」の帰国、秋以降にずれ込みか 中国への直行便運休

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新型コロナウイルスの影響で中国への返還が延期になったジャイアントパンダの「旦旦(タンタン)」=神戸市灘区、王子動物園(撮影・後藤亮平)

 中国に帰ることが決まっている神戸市立王子動物園のジャイアントパンダ「旦旦」(雌、24歳)の帰国時期が、契約期限の7月15日以降にずれ込む見通しになった。新型コロナウイルスの影響で中国への直行便が運休しているため。猛暑の移動を避けて秋以降に帰国する可能性があるとされ、同園は「夏休みもタンタンがいてくれる」と喜ぶ。

 市によると、移送先に近い中国四川省の空港までは関西空港から直行便で運ぶ予定だが、現在は運行休止中。仮にすぐ再開されても、約1カ月間の検疫が必要という。また、パンダは暑さに強くなく、夏場の移送は負担をかける。同園は「帰国時期は直行便が再開されてからの協議次第」としつつ、「8月前に帰るのは難しいのではないか」とみる。

 タンタンは2000年に来園。神戸市は契約延長を申し入れてきたが、4月までに中国側から返還を求められた。

 同園は感染症対策で入園者数を制限中。同園のサイトから申し込み、応募多数の場合は抽選となる。同園は「帰国が延びて観覧できる機会は増えるので、お別れに来てほしい」と話している。(初鹿野俊)