チンパンジー研究の世界的権威が不正支出5億円 京大が研究資金を調査、26日午後に記者会見へ

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チンパンジーのアイと松沢・京大教授(2012年6月14日、愛知県犬山市・京大霊長類研究所)

 チンパンジー研究の世界的権威で文化功労者の京都大の松沢哲郎特別教授らが霊長類研究所(愛知県犬山市)などに関わる研究資金を不正支出していたとされる問題で、京大が不正額が約5億円に上るとする調査結果を、公表することが分かった。京都大は26日午後に記者会見を開くことを明らかにした。松沢特別教授を含めて複数の教授らが不正に関与した経緯などを説明するとみられる。

 京大は2018年12月に霊長類研究所を巡る不正に関する情報提供を受け、調査を開始。背景が複雑なこともあり調査が長期化していた。

 関係者によると、研究設備の納入実態がないにもかかわらず大学の予算から代金を支払うなどしていたという。

 松沢氏は、霊長類研究所長を2006~12年に務め、世界的に高いレベルにある日本の霊長類学を牽引(けんいん)。チンパンジーのアイとの40年以上にわたる研究などを通し、チンパンジーと人間に共通する心の在り方を見いだしてきた。こうした業績が評価され、定年退職後も京大高等研究院の特別教授として研究に当たってきた。

京都大の霊長類研究所(愛知県犬山市)