新幹線長崎ルート 環境アセス「速やかに」 国交省鉄道局長が意向

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)を巡り、国土交通省の水嶋智鉄道局長は25日、長崎市内で報道陣の取材に応じ、佐賀県との「幅広い協議」の対象となる五つの整備方式すべてに対応できる環境影響評価(アセスメント)について「佐賀県の理解を得て、速やかに手続きに入りたい」との意向を明らかにした。
 水嶋局長は同日、赤羽一嘉国交相の長崎県視察に同行した。
 国交省は今月中旬、フル規格やスーパー特急など五つの整備方式に対応できる環境アセスの手続き開始について佐賀県に提案したが、担当部長が県議会で「同意できない」と答弁した。
 水嶋局長は複数年にわたる環境アセスの手続き中に「腰を据えて整備方式の幅広い協議が可能になり、いずれの方式に決まったとしても迅速にその実現に取りかかることができる」とし、「佐賀県の意向に最大限配慮した」と説明。「大変重要な提案なので(山口祥義佐賀県)知事が軽々しく扱うことはないだろう。しっかり検討してほしい」と述べた。


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