長崎空港ビル 減収減益 コロナで旅客大幅減影響

 長崎空港ターミナルビルを運営する長崎空港ビルディング(大村市、幸重孝典社長)が25日に発表した2020年3月期決算は、当期売上高が前期比4.3%減の50億8800万円、当期純利益は同33.1%減の2億200万円で減収減益となった。
 同社によると、乗降旅客数は3.4%減の315万9036人で、開港以来3番目に多かった。ただ、新型コロナウイルスの影響で2月以降の旅客数が大幅に減少し、売店や食堂などの売り上げが落ち込んだ。
 国内線の乗降旅客数は3.4%減の309万2067人。ジェットスター・ジャパンの成田線通期運航などで1月までは前期比3%増で推移したが、2~3月は33.1%減となった。国際線は2.4%減の6万6969人。香港エクスプレスの香港線運航などで1月までは28.4%増と好調だったが、2~3月は89.3%減と大きく落ち込んだ。
 決算案は25日の定時株主総会で承認された。取締役人事では、チトセピア社長を今月退任した辻本政美氏(62)を新任専務取締役に選任した。

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