青森県民駅伝 初の中止/コロナ感染拡大を懸念

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昨年の県民駅伝で一斉スタートする第1走者(2019年9月1日、青森市長島)。主催者側は新型コロナの感染リスクを高める「密」の全面回避は難しいと判断した

 9月6日に予定されていた第28回青森県民駅伝競走大会が中止となることが26日、複数の関係者への取材で分かった。主催者側が新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し「(中止は)やむを得ない」と判断した。1993(平成5)年から毎年9月に行われてきた大会の中止は初めて。

 関係者の話を総合すると県は6月上旬ごろ、40市町村を対象に大会参加の可否に関するアンケートを実施。うち半数を超える市町村が感染リスクのほか、選手選考や練習に支障が出ていることを理由に「参加は難しい」などと回答していた。

 アンケート結果を受けて今月16日、主催者や協力団体などが県庁で連絡協議会を開き、(1)参加チームを数グループに分けての時間差スタート(2)選手輸送バスの人数制限-など、「3密」回避策を講じた上での開催が可能か探った。しかし現状では全市町村が安心して参加できる環境をつくるのは困難-という意見でまとまったという。長年、運営に携わってきた関係者は「感染状況は落ち着いているにせよ、これから(感染者が急増する)第2波到来も否定できない。残念だけれども、選手の命や健康を守れることができない中で開催には踏み切れない」と話した。

 県民駅伝は県、県教委、県スポーツ協会、青森市が主催し、陸奥湾一周駅伝を引き継ぐ形で27年前からスタート。各市町村の男女ランナーが青森市を舞台にたすきをつなぎ、健脚を競う「初秋の風物詩」として親しまれてきた。

 昨年の第27回大会は青森市宮田に新しい陸上競技場が完成したのに合わせ、小学生の区間を新設し、さらにコースを変更。市の部は青森、町の部は東北、村の部は六ケ所がそれぞれ頂点に立った。