GRスープラGT4、6月27日のニュルブルクリンク耐久シリーズ開幕戦でレースデビュー

 TOYOTA GAZOO Racing Europe(TGR-E、旧TMG)で開発されたトヨタの新型レーシングカー『GRスープラGT4』が6月27日、ドイツ・ニュルブルクリンクを舞台に争われるNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ(旧VLN)の開幕戦でレースデビューを果たす。

 トヨタ初のグローバルカスタマーカーとして2019年10月に発表され、今年3月からは欧州での販売が開始されたGRスープラGT4。

 ジェントルマン向けカテゴリーであるGT4に送り込まれたこのニューモデルは、新型コロナウイルス感染症の蔓延によるTGR-Eの稼働停止により一時的に出荷が見合わされたものの、ここ数週間の内に規制緩和が進んだことで最初のデリバリーが可能となった。

 そんなGRスープラGT4を公式戦デビューさせるのは、ドイツチームのリング・レーシングだ。彼らはNLSのGT4カテゴリーであるSP10クラスに参加し、マイケル・ティシュナーと、ニュルブルクリンク・ドライビング・アカデミーのチーフインストラクターであるアンドレアス・グルデンに新車のステアリングを託す。

 なお、今年3月に行われたNLSプレシーズンテストでGRスープラGT4のサンプリングを実施しているリング・レーシングは、近年のニュルブルクリンク24時間レースで、レクサスRC Fとトヨタ86を走らせており、トヨタとの関係が深いチームのひとつだ。

「特定の制限があるなかではあるが、2020年シーズンがようやく開始できることをとてもうれしく思う」と語るのは、この週末にSP8クラスにエントリーしているレクサスRC Fをドライブする予定のチームボス、ウーヴェ・クリーン。

「ノルドシュライフェでのレースがふたたび開催可能となるよう、すべてを動かしてくれたVLNに心から感謝している」

「新車を投入する最初のレースはいつも大きな挑戦だ。しかし、私たちは良い位置にいる。3月の最初のテストですでに基調な経験を積んでおり、ふたりの経験豊富がパイロットが揃っているからね」

「今回の主な目標はレースを問題なく走りきり、GRスープラGT4についてさらに学ぶことだ」

ニュルブルクリンク耐久シリーズ開幕戦で公式戦デビューを果たすGRスープラGT4

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