#スポーツのチカラ 大分県高校総体直前特集 弓道女子

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 大分県高校総体の弓道女子は7月12日、大分市の大洲総合運動公園弓技場で開催される。大分南や大分雄城台、大分豊府、別府鶴見丘などが注目校として挙げられるが、いずれのチームも高校から弓道を始めた選手が多く、大きな実力差はない。それだけに本番までの練習の「質」が問われることになる。

 

 取材に訪れたのは、優勝候補の筆頭である大分南。昨年の県高校総体、全国選抜県予選を制したが、全国では結果を残せず「今年こそは」と意気込んでいただけに、新型コロナウイルスによる大会中止の落胆は大きかった。

 「練習を再開した当初はまったく先が見えない状態。選手たちも沈んでいたが、県高校総体の開催が決まって活気が戻った」。そう話すのは久保田信輔監督。全国への道は閉ざされたが、高校生にとって特別な舞台である県高校総体開催の報が、選手たち、特に3年生に大きな希望をもたらしたようだ。

 

県総体開催が決まり活気が戻った大分南

 しかし、部活休止期間が長かったため、大会に向けての課題は多い。「体力も落ちたし、安定感が戻らない。他校を意識するより、まずは自分たちのレベルを引き上げる必要がある」(久保田監督)。大会直前には期末考査が予定されているため、弓道だけに集中できないのも苦しいところだ。

 

 問題は多いが、選手たちに悲壮感はない。キャプテンの佐藤真央(3年)は「長い間、弓を引いていなかったので思い通りにならないことも多いが、部員全員で支えあっているから不安はない。高校生活最後の大会を悔いの残らないように全力で戦いたい」、原加那子(3年)は「部活が休みの間も腹筋やゴム弓で自主練をしていた。まだ射形が安定しないが、あと2週間で調整したい」と意気込みを語った。そして全員が「目標は優勝」と口をそろえる。苦境の中で新たな目標を得て、チームの結束は一層強まったようだ。

 

目標はもちろん優勝

(甲斐理恵)