憲法の枠内での安保政策議論「当然」防衛相強調

 河野太郎防衛大臣は26日の記者会見で「敵基地攻撃能力」について「安全保障政策の議論は当然、憲法あるいは国際法といったものの枠内で行われる。これは当然のことだ」と安保政策は憲法の範囲内でなければならないことを改めて語った。

 また、防衛戦略の議論で使用する「用語」について「用語の定義を明確にし、何を意味しているのか、共通認識を持ったうえで議論しなければならない」と指摘した。そうでない議論に対して懸念も表明した。

 河野大臣は「防衛省としてこういう意味で使っています、ということは申し上げる必要はあるかなと思っているが、それぞれ色んなところで色んな議論が行われると思うので、色んな方がどういう意味で使っているのかというのが非常に曖昧に使われているところがある。それを私は危惧しているので、議論する際には用語の定義はこういうことだよね、ということを分かりやすく示して議論してほしい」と議論の前提を指摘した。

 そのうえで、河野大臣は「国民が議論にしっかり参加していただけるような情報発信をしていかなくてはいけないと思っている」とも述べた。(編集担当:森高龍二)

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