Ludacrisがフロウ基準でラッパー5人を選ぶ。彼がエミネムよりリル・ウェインのフロウを評価する理由とは?

多岐にわたるフロウを駆使するラッパーとして大ヒットを飛ばしてきたアトランタのベテランLudacris(リュダクリス)。そんな彼が先日、XXLのポッドキャストに出演し、フロウがイケてるラッパー5人を挙げるよう求められた。彼は5人目ののラッパーを選ぶ際に、エミネムとリル・ウェインで揺れたが、最終的にはリル・ウェインを選んだ。その理由は下記となっている。

「ウェインが今までリリースしてきた作品と、高いクオリティの安定感。そのクオリティを30年以上現役で続けてきたことを考えて、俺はリル・ウェインを選んだ。」と語ったリュダクリス。「キャリアの長さと、30年に亘って多彩なフローを駆使して、常に自分のスタイルを更新し続けることがどれだけ難しいかを考慮した。彼が今まで行ってきたことは偉業だから、トップ5に加えたよ。」

リル・ウェイン以外には、OutKastのアンドレ 3000、ケンドリック・ラマ―、J. コール、ジェイ・Zを選んでいたリュダクリス。「色んなフローを持っていて、常に新しいフローを作っているため、特定の決まったフロウでラップしない人たちを選んだ」と語っている。特にジェイ・Zのフローを賞賛しており、「Jay-Zは色んなことができて、様々なフローで常に実験している。何より、歌詞でどんな内容を取り扱っても、それを上手く織り合わせて様々なトラックに参加できることが素晴らしい」とジェイ・Zの強みを分析した。

また、多くのヒップホップファンのトップ5に入っている西海岸の2Pacと、東海岸のNotorious B.I.G.には、キャリアの短さを考慮して、彼らの功績を称えるまでに留まった。「彼らは生きている間に沢山の素晴らしい音楽を世に送り出した。彼らがまだ生きていたら、フロウの切り替えや、アップデートも素晴らしいことになっただろう。今となっては想像しかできないが。」

リュダクリスは、リストに上がったラッパーの中では、ケンドリック以外全員とのコラボを実現させている。ジェイ・Zとは「I Do It for Hip-Hop」にてコラボし、Ciaraの楽曲「Ride 」のリミックスにて、アンドレ 3000とコラボしている。J. コールとは、Trey Songzの楽曲「Heart Attack」のリミックスにて、リル・ウェインとはDJ Khaledの楽曲「I’m So Hood」のリミックスにて共演している。ケンドリックとはコラボしていないものの、ケンドリックが所属しているラップグループ「Black Hippy」は、「I Do It for Hip-Hop」をサンプリングして、同曲と同じ名前の楽曲を2009年にリリースしている。

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