日本に来た人も!「ドルトムント下部組織が生んだ名選手TOP10」

一時は破産の危機も経験しながら、ユルゲン・クロップの下で世界屈指のクラブに復活したボルシア・ドルトムント。

特に育成については有名であり、アカデミーもこれまで多くの名選手を輩出してきた。今回は『Sportskeeda』から「ドルトムントの下部組織が輩出してきた選手ベスト10」を紹介する。

10位:マルセル・シュメルツァー

いまや世界でも珍しいワン・クラブ・マンだったシュメルツァー。17歳で加入して以来、ボルシア・ドルトムントで一貫してプレーし続けた選手である。

12年めを迎えている彼はクラブ史上8位となる366試合出場を達成。来季で契約が満了になるため、その後のキャリアは注目されている。

9位:トルシュテン・フィンク

ヴィッセル神戸で監督を務めているフィンク氏。選手時代はボルシア・ドルトムントの下部組織で育成されたものの、トップチームに上がれなかった。

しかしそれから下部リーグでデビューすると、30歳でバイエルンに加入。キャリアの後半で一気に名を上げた。怪我で2006年に引退せざるを得なくなったが、それまでに多くの成功を経験している。

8位:ヌリ・シャヒン

シャヒンは間違いなくドルトムントの下部組織が生んだ最高の才能の一人だ。残念ながら怪我の問題でプロ選手としてのキャリアは妨げられてしまったが…。

ブンデスリーガ最年少のデビューを果たした彼はすぐにドルトムントの中心的な選手になり、優勝を経験。若くしてシーズンMVPも獲得した。ただ不運にも体が彼の才能を受け止められるほどに丈夫ではなかった…。現在はブレーメンで復活を果たしており、新たなスタイルのシャヒンを見られることも幸せである。

7位:マリオ・ゲッツェ

8歳でボルシア・ドルトムントにやってきた彼はそのまま2009年に若くしてデビュー。ユルゲン・クロップが率いるクラブの中心的なアタッカーに成長し、2010年代初頭のチームで強烈な力を発揮した。

2013年にバイエルンへと移籍した後はやや怪我に苦しめられ、フォームを失ってしまった。2016年にはドルトムントに復帰してきたが、まだその復活は見られない。28歳の彼が再び輝きを見せるのはいつの日か…。

6位:ディーター・クラート

ボルシア・ドルトムントのスーパースターの一人だ。ブンデスリーガに定着した当初のクラブで活躍したレジェンドである。

その身長は162cmで、ブンデスリーガ史上最も背が低い選手だった。しかし決して諦めない態度で戦い、最終ラインの中盤のどちらもこなし、様々な役割を任せられる存在であった。

クラブでの出場数は612。14年間を過ごし、その間にカップ・ウィナーズ・カップとドイツリーグを制覇。引退後はドルトムントで「Hoppy's Treff」というパブレストランを経営していたが、残念ながら2017年に75歳で死去している。

5位:ミロスラフ・フォタヴァ

チェコ出身のフォタファは1973年、17歳でドルトムントに加入。アカデミーで1年を過ごした後にトップチームへと引き上げられ、すぐさま重要な選手の一人となった。

献身的なプレーと高い戦術眼を武器に、ドルトムントでは8年にわたってプレー。西ドイツ代表として1980年の欧州選手権にも参加した。

アトレティコ・マドリーを経て1985年にヴェルダー・ブレーメンへと移籍し、あの名将オットー・レーハーゲルの下で2度のブンデスリーガ優勝、UEFAカップ優勝を果たしている。40歳で引退後は指導者として活躍。

4位:アイケ・インメル

ドルトムントのアカデミーが生んだ最高のゴールキーパーといえば、1980~90年代に活躍したインメルをあげるべきだ。15歳の時に加入した彼は17歳でブンデスリーガにデビューした。

8シーズンをドルトムントのトップチームで戦い、247試合に出場。タイトルには届かなかったため当時のGK最高額となる移籍金でシュトゥットガルトへ加入し、1991-92シーズンには念願のブンデスリーガ優勝を果たしている。

キャッチングよりもパンチングを得意とした彼は、世界でもトップクラスのショットストッパーであった。代表でも2度のワールドカップ準優勝、1度の欧州選手権優勝を経験している。

3位:ラース・リッケン

UEFAチャンピオンズリーグ決勝の歴史の中でもっとも象徴的なゴールを決めたリッケン。それだけではなく、ドルトムントが生んだ選手の中ではベストな一人だ。プロとしてのキャリア全てをドルトムントに捧げ、引退後もコーディネーターとしてユースに関わった。

15歳で加入した彼は2年後に早くもトップチームへ昇格し、1997年には上記のとんでもないゴールを決めて欧州王者に輝く。ただその後怪我に悩まされたことから、一貫性を保てなくなってしまい、32歳で現役引退を決断している。

2位:マルコ・ロイス

ドルトムントで生まれ、ドルトムントで育ち、ドルトムントのキャプテンを務めたイケメンMF。ただ、彼は一度放出されている選手でもある。

16歳で退団した後ロット=ヴァイス・アーレンへ移ってデビューし、ボルシアMGへの移籍後にブンデスリーガに挑戦。23歳になってようやく古巣へと戻ることが出来た。

その後の活躍は誰もが知っている。ドルトムントに並外れた愛を捧げ、様々なポジションでスピード、インテリジェンス、テクニックを発揮してきた。

1位:ミヒャエル・ツォルク

現在ドルトムントでジェネラルマネージャーを務めているツォルク氏は、アカデミーの歴史上最高の選手だろう。1978年に16歳で加入してから、一貫してクラブとの関わりを続けている。

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守備的MFとしてプレーした彼は、ボールを散らす能力とディフェンスの安定感で知られ、キャプテンとしても強い影響力を発揮。クラブで572試合に出場し、159ゴールを獲得。1997年にチャンピオンズリーグを制覇したときに現役を離れ、有終の美を飾っている。

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