沖縄の“雨雲”をイメージした椅子 イタリアの国際デザインアワードで金賞

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金賞に選ばれた作品「Cloud Chair」(浦崎さん提供)

 県立芸術大大学院デザイン専修2年の浦崎翔太さん(26)がカタブイ(局地的な雨)をイメージした椅子の作品が、国際的なデザインの審査会「エーダッシュ・デザインアワード」(本部・イタリア)の家具部門で金賞に選ばれた。同アワードは世界的に大きな審査会の一つ。浦崎さんは「海辺を散歩したときの光景から着想を得た。国際的な賞に選ばれ、うれしい」と話す。

 受賞したのは、直径約80センチの作品「Cloud Chair」。浦崎さんは海辺を散歩中、海に雨を降らせて移動する雲を見て、カタブイをイメージした作品を作ろうと考えた。座面はスポンジに白い綿を編み込み、雲を表現。海に雨が降る様子は鏡面のステンレスや棒で表した。

 浦崎さんは「均一的なデザインで大量生産されている製品があふれている。地域性が失われる中、沖縄に豊かな文化や自然があることを物作りで表現したかった」と振り返る。

 同アワードは毎年開催され、100近くの部門に世界中から数万点の応募がある。各部門でプラチナ、金、銀、銅賞などがあり、家具部門は今回114作品が受賞。金賞は10作品だった。

 指導を続けてきた同大の高田浩樹准教授は「プロとはひと味違うエネルギッシュな作品。学生の作品も世界で通用することが証明された」と受賞を喜んだ。

 

(写図説明)金賞に選ばれた作品「Cloud Chair」(浦崎さん提供)

(写図説明)浦崎翔太さん

金賞に選ばれた作品「Cloud Chair」を作製した沖縄県立芸術大の浦崎翔太さん(右)と指導にあたった高田浩樹准教授=26日、那覇市首里の同大