打率4割の候補者12人 MLB公式サイトが特集

2020年シーズンは通常よりも102試合少ない60試合制で行われる。よって、いわゆる「積み上げ式」のスタッツ(本塁打、奪三振など)で新記録が生まれる可能性はゼロに等しいが、「率系」のスタッツ(打率、防御率など)では予想外の大記録が誕生する可能性がある。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスは、打率4割の候補者12人をピックアップして紹介している。

ラングスによると、テッド・ウィリアムスが打率.406を記録して「最後の4割打者」となった1941年以降、60試合経過時点で打率が.400を超えていた打者はわずか7人だけ。

チッパー・ジョーンズ(2008年).409
トニー・グウィン(1997年).403
ラリー・ウォーカー(1997年).417
ポール・オニール(1994年).417
ロッド・カルー(1983年).411
ハンク・アーロン(1959年).402
テッド・ウィリアムス(1948年).412

上記の7人に現役選手は含まれておらず、時期を問わない60試合のスパンで打率4割以上を記録した現役選手もホゼ・アルトゥーベ(2016年と2017年)、ジョーイ・ボットー(2016年)、アンドリュー・マカッチェン(2012年)、ハンリー・ラミレス(2009年)、アルバート・プーホルス(2003年)の5人しかいない。

メジャーリーグ公式サイトのデータ専門家であるトム・タンゴによると、60試合制のシーズンで4割打者が誕生する確率はおよそ3%だという。162試合制のシーズンの場合、その確率は0.012%であり、例年よりもはるかに高いことがわかる。

これらを踏まえ、ラングスは打率4割の候補者として以下の12人を挙げた。首位打者の経験があるスーパースターからメジャーでの実績がほとんどない若手選手まで、バラエティ豊かな顔ぶれとなっている。

【1】ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
規定打席以上での自己最高打率 .346(2017年)
Steamerによる今年の予想打率 .296
60試合のスパンでの自己最高打率 .420(2017年)

【2】コディ・ベリンジャー(ドジャース)
規定打席以上での自己最高打率 .305(2019年)
Steamerによる今年の予想打率 .287
60試合のスパンでの自己最高打率 .370(2019年)

【3】DJ・レメイヒュー(ヤンキース)
規定打席以上での自己最高打率 .348(2016年)
Steamerによる今年の予想打率 .285
60試合のスパンでの自己最高打率 .379(2016年)

【4】アンソニー・レンドン(エンゼルス)
規定打席以上での自己最高打率 .319(2019年)
Steamerによる今年の予想打率 .284
60試合のスパンでの自己最高打率 .370(2019年)

【5】マイク・トラウト(エンゼルス)
規定打席以上での自己最高打率 .326(2012年)
Steamerによる今年の予想打率 .297
60試合のスパンでの自己最高打率 .385(2013年)

【6】クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)
規定打席以上での自己最高打率 .329(2019年)
Steamerによる今年の予想打率 .304
60試合のスパンでの自己最高打率 .365(2018年)

【7】ルイス・アラエス(ツインズ)
自己最高打率 .334(2019年:規定打席未満)
Steamerによる今年の予想打率 .312
60試合のスパンでの自己最高打率 .340(2019年)

【8】ハウィー・ケンドリック(ナショナルズ)
自己最高打率 .344(2019年:規定打席未満)
Steamerによる今年の予想打率 .308
60試合のスパンでの自己最高打率 .359(2007年)

【9】アレックス・ベルドゥーゴ(レッドソックス)
自己最高打率 .294(2019年:規定打席未満)
Steamerによる今年の予想打率 .307
60試合のスパンでの自己最高打率 .305(2019年)

【10】ノーラン・アレナード(ロッキーズ)
規定打席以上での自己最高打率 .315(2019年)
Steamerによる今年の予想打率 .296
60試合のスパンでの自己最高打率 .346(2019年)

【11】ダニエル・マーフィー(ロッキーズ)
規定打席以上での自己最高打率 .347(2016年)
Steamerによる今年の予想打率 .288
60試合のスパンでの自己最高打率 .374(2016年)

【12】ヨナサン・ダーザ(ロッキーズ)
自己最高打率 .206(2019年:規定打席未満)
Steamerによる今年の予想打率 .301
60試合のスパンでの自己最高打率 なし(通算44試合)

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