シッティングバレーボール 目指せパラ代表 県内初団体 G-BANDE

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和気あいあいと練習に取り組む「G-BANDE」のメンバー

 2021年に開催を控える東京パラリンピックの種目でもある「シッティングバレーボール」の群馬県のチーム「G-BANDE」(ジーバンデ)が普及に力を入れている。昨年7月に立ち上げた事務局長兼コーチの狩野仁さん(45)=渋川市=によると、同競技の団体は県内で初めて。障害の有無や性別、年齢を問わず参加できることから、群馬での盛り上がりを期待している。

◎隣県を見学、支援受けノウハウ学ぶ

 「ナイスプレー」「ボールをつないで」。同市子持社会体育館にメンバーの元気な声が響いた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて練習を一時中止していたが、27日に再開した。障害者2人を含む県内外の約20人が所属し、毎月第2、4土曜に2時間ずつ練習に取り組んでいる。

 狩野さんが競技を知ったきっかけは3年前に土木作業中の事故で左足に障害を負ったことだった。高校から長年親しんできたバレーボールに代わってプレーできる競技を探し、シッティングバレーに出合った。「普通のバレーより動きに制限がある分、体をうまく動かしてボールに手が届いた瞬間の達成感に魅力を感じる」と話す。

 インターネットの掲示板で有志を募ったが、一からチームを立ち上げるのは手探り状態で課題も多かった。県内には競技の土壌がないため、埼玉県のチームの練習風景を見学してノウハウを学んだり、栃木県のチームから競技用のポールやネットを譲り受けたり支援を受けながら、地道に環境を整えてきた。

 メンバーで理学療法士の小林陽来さん(23)=高崎市=の呼び掛けで療法士4人がチームに所属する。小林さんは「競技特性に合わせた体の使い方や危険な動き方を選手同士で共有し、リスク管理ができるのが大きな強みだ」と強調する。

 狩野さんは将来、県内からパラリンピック代表選手を輩出することを目指し、指導に力を注ぐ。「競技の認知度の低さを痛感している。少しでも興味があれば誰でも参加できるので、一緒にパラリンピックを盛り上げたい」と参加を呼び掛けている。

 入部と体験の申し込み、問い合わせは狩野さん(メール hanabi0914@icloud.com )へ。

 《シッティングバレーボール》 下肢などに障害がある選手を対象にした6人制バレーボール。通常より高さの低いネットを挟んだ狭いコート内で、座った状態で競技する。プレー中にでん部を床から離すと反則になる。25点1セットの5セット制で勝敗を決める。