ハースF1代表「2021年ドライバーラインアップについてはまだ白紙」

 ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、2021年のドライバーラインアップについてはまだ全く考えておらず、いかなる可能性も除外しないと語った。

 ハースは2020年の予算が確定するまで、今季のマシンアップデートを控えるとの決定を下している。チームにとって来シーズンのドライバーについてよりも先に考えるべきことが多く、まだラインアップのプランは一切固まっていないということだ。

 ロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンは両者とも、実力でハースに選ばれたドライバーだ。しかしハースは予算面ではF1で最も小規模なチームのひとつであり、F1が現在直面している不況を踏まえると、ドライバーのスポンサーや支援者から追加の資金を得ることを考えざるを得なくなっても不思議ではない。

 この件について聞かれたシュタイナーは、今のところ、チームオーナーのジーン・ハースとはドライバーのこと自体、話し合ってはいないと述べた。

2020年F1プレシーズンテストでのギュンター・シュタイナー(ハース)

「セバスチャン(・ベッテル)のフェラーリ離脱に始まり、今季のドライバーマーケットは動き始めるのが早かった。しかし今はまた落ち着きを取り戻している」とシュタイナーはメディアに対して語った。

「我々はまだ話し合いを始めていない。ドライバーのことを考え始めてもいない。今は、レースに戻ることを考えている」

「この時期、解決すべきことが山のようにあったので、正直言ってドライバーの問題は、心配ごとのなかでも極めて小さなものだった」

「もちろん彼らが安全で、いい状態にあることを確実にしておきたい。しかし来季の我々がどうするかに関しては心配していない」

「誰もが知っているように、決まるときは早いものだ。現状ではドライバーに関して答えられることはない」

 チームは2021年のドライバーを、資金ベースで選ぶという手段を採る可能性はあるだろうか? その問いに対してシュタイナーは、ドライバーのプランについてはまだ何も考えていないため、ペイドライバー起用を含め、あらゆる可能性を否定しないと答えた。

「そのことについての協議はしていない。ドライバーに関する話をしていないので、ペイドライバーについての話もしていないということになる」

「どんな可能性も除外しない。今のところ、この件についてハース氏と話をしていないのだ」

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