【哀愁鉄子の物語17】旧東海道沿いの神奈川駅

東神奈川駅と横浜駅のちょうど中間ぐらいに位置する京急神奈川駅。東神奈川駅から国道1号線を線路沿いにてくてく歩いて15分ぐらいでしょうか。

旧東海道の神奈川宿に由来する駅名で、清水の舞台をイメージしたという和風な駅舎です。横浜駅からも歩けてしまう距離なので、京急の中でも極端に利用者数の少ない駅の一つ。

駅前には宮前商店街という立派なゲートがあるのですが、正直、商店はほとんどなく人通りも少ない、「ここは本当に横浜駅徒歩圏内なのか?!」と疑いたくなるほど、ひっそりしています。

人通りは少ないけど、国道と環状線が交わっている地点なのでかなりの車の往来です。駅のすぐ横にある青木橋は、品川の八ツ山橋と並ぶ日本最初の跨線橋だそう。(現在の青木橋は昭和に作られた2代目)ここは旧東海道ルートとなっていて、青木橋の下を蒸気機関車が走る明治時代の浮世絵(横浜開港資料館参照)なんかも残っている歴史的なスポットなのです! 文明開化!

駅周辺には至るところにこんな「神奈川宿歴史の道」のプレートがあって、その場所の歴史を教えてくれます。

こっちは「わが町 かながわ 50選」の立て札。

旧東海道の足元にはこんな埋め込みも。趣味で旧東海道をウォーキングする人もいるそうな。楽しそう。しかし、人は少ないけど、やたらとこういう税金が投入されている風な、なんだか潤ったエリアです。

ちなみに神奈川駅の駅舎は、関東の駅百選です。

小さな改札。

青木橋から横浜方面を望む。
ここをかつてはSLが走っていたと思うと、吹き抜ける風もなんだかその頃の空気と同じで、時がつながっているのを感じます。欄干で頬杖ついてしばし「ぽー」っとしてしまうaikoです。

青木橋交差点を渡った高台には、かつてアメリカ領事館があった本覚寺が見えます。交差点を渡って旧東海道を進むと、東横線の線路跡の遊歩道「東横フラワーロード」と交わるので、ここからはその遊歩道を通って、横浜駅まで散歩するコースなのだ。おすすめ! aiko

© 株式会社エキスプレス