【半夏生さばって何?】7/1の半夏生はジューシーで絶品の『丸焼き鯖』を食べよう! 福井の食と伝統の豆知識

7/1(水)は半夏生(はんげしょう)。
福井ではこの日、丸焼きの鯖を食べる習慣があるんです!
半夏生って一体何?丸焼き鯖って美味しいの?
知ったら食べたくなること間違いなしの『半夏生さば』についてご紹介します!

福井の半夏生といえば丸焼き鯖!

福井では、半夏生の日は丸焼き鯖を食べます!

半夏生は雑節(ざっせつ)の一つで、夏至から数えて11日目の毎年7月2日頃のことです。

雑節とは、二十四節気(春分、夏至など)や五節句(七夕、端午の節句など)といった暦日以外の特別な暦日のことで、節分、彼岸、土用など、半夏生を含む9つを雑節と呼んでいます。

なかなか馴染みのない言葉かもしれませんが、福井の人なら『半夏生』という言葉や、それがいつなのかを知っている人が多いです!
一般的な土用の丑の日の感覚に近いかもしれません。

半夏生の由来

  • “半夏”(はんげ/烏柄杓・からすびしゃくとも呼ばれる)という薬草が“生”える頃
  • ハンゲショウ(カタシログサ)という草が半分白く化粧しているようになる頃

など、半夏生の由来は諸説あります。

なぜ半夏生に丸焼き鯖を食べるの?

福井で半夏生に丸焼きの鯖を食べるようになったのは、大野(現在の福井県大野市)のお殿様が、領民に田植えで疲れた身体を癒し、暑い夏を乗り切るために配ったのが始まりなんだとか。

現在は、大野以外の福井県内各地で食べられる夏の風物詩に!
半夏生近くになると、スーパーにも丸焼き鯖がずらりと並びます。

夏バテ防止のスタミナ食としても◎

丸焼き鯖はとにかく美味しい!

筆者は福井に移住してきてからこの文化を知りました。
思えばそれまで鯖といえば、切り身しか食べたことがなかったんですよね。
だから、初めて見た丸焼き鯖にびっくり!

お、大きい!!

鯖丸ごと1尾って、思っている以上に大きいんです。
最初は「1人で食べられるの?」と不安でしたが、食べてみてまたびっくり!
程よく脂がのっていて、ジューシーで美味しい!!
1尾くらいペロッと食べられて、おかわりが欲しいくらいでした(笑)

どうして鯖なの?福井と鯖の関係

そもそも福井って鯖が有名なの?と思った方もいるかもしれません。
実は福井県、特に小浜市では鯖の漁獲量が多く、ピーク時には3500t以上もの鯖が水揚げされていました。

また、かつての福井県(若狭=現在の福井県南部)は、都(京都)に食料を献上する『御食国(みけつくに)』であり、鯖もたくさん運ばれていました。

その際に通った道のことは『鯖街道』と呼ばれており、現在は日本遺産にも認定されています。

鯖は鮮度が落ちやすく、しかも当時は運搬にも時間がかかったため、腐敗を防ぐために塩でしめたり焼いたり加工がなされており、現在でも鯖を使った郷土料理がいろいろ残っているんです。

半夏生にはもちろん鯖ですが、それ以外のシーズンでも、福井を訪れる際はぜひ鯖グルメを楽しんでみてください!

福井のサバグルメについてはこちら

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