公用車で物損事故 男性巡査申告せず 長崎県警、本部長注意処分

 公用車(ミニパト)を運転中に物損事故を起こしながら交通事故の申告を怠ったとして、県南地区の警察署に勤務する20代男性巡査が本部長注意処分を受けたことが26日、長崎県警への取材で分かった。11日付。
 県警監察課によると巡査は4月23日夕方ごろ、勤務する警察署管内の市道でミニパトを運転中に、誤って民家敷地内の倉庫に車体後部をぶつけてテールランプを破損させるなどした。事故の認識はあったが申告せず、翌日に上司から聞き取りを受けて発覚。巡査は「上司に厳しく指導されると思った」と話しているという。道交法では事故を起こした際の報告義務が定められているが、被害者側が処罰を求めていないことなどから事件化を見送った。
 同課は「今後、同様のことが起きないように指導教養を徹底し、再発防止と信頼回復に努力する」としている。

 


© 株式会社長崎新聞社