*この記事はアメリカ(amazon.com)でのAmazonマーケティングを前提としています。日本のAmazon(amazon.co.jp)とは広告の内容や規定が異なる場合がありますのでご了承ください。
アメリカ最大のショッピングサイト“Amazon”のスポンサー広告について徹底ガイドする第6回目です。『Amazonストア(Store)』をご存知でしょうか?Amazonストアは各セラーのAmazonにおけるストアフロントの役割をし、オリジナルデザインのページを無料で作ることができます。今回はAmazonストアページの設定方法とその後の活用方法について解説していきます。
前回までの記事はこちら↓
第1回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その①-4つの広告の種類と違い-
第2回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その②-ターゲット設定について-
第3回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その③-入札(オークション)の仕組みと予算の調整方法-
第4回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その④-効果測定 (ACOS, ROAS) と分析レポートの見方-
第5回:Amazon スポンサー広告徹底ガイド:その⑤-キーワード設定のポイント-
Amazon ストアとは?
AmazonストアはAmazon内でのストアフロントページです。商品ページのように統一化されたフォーマットではなく、オリジナルのデザインを組むことができます。ストアページを持つことができるのはブランド登録(Brand Registered)を持つセラーのみです。ストアページは無料で作ることができ、設定や編集は自分でやる必要がありますが、Webデザインの知識がなくても簡単に作成することができる機能が付いています。
優れたストアページの事例をいくつか挙げますので、参考にしてみてください。
Amazonストアページ例①:Starbucks Coffee
Amazonストアページ例③:Big Dot of Happiness
Amazonストアの作成方法
『Amazon セラーセントラル』から作る場合
→ダッシュボードのメニューバーにある“Stores”にカーソルを合わせ、“Manage Stores”をクリック。Amazon Advertising Consoleに移動するので、“Create Store”をクリック。
『Amazon 広告アカウント (Amazon Advertising)』から作る場合
→ダッシュボード左上にある3本線のハンバーガーアイコンにカーソルを合わせ、“Stores”をクリック。Storesのページに移動するので、“Create Store”をクリック。
テンプレートの選び方
Amazonストアページには3種のレイアウト用テンプレートが用意されています。セラーの特性やストアページの目的に合わせてテンプレートを選んでください。
- Marquee・・・販売している商品カテゴリーやブランドがいくつかある場合
- Product Highlight・・・2~3点の商品を特にフィーチャーしたい場合
- Product Grid・・・数多くの商品ラインナップを一覧で見せたい場合
デザインを編集するときのポイント
ストアページを作るときには以下のような点に気をつけて編集しましょう。
■デザイン・画像・コピーライティングに一貫性を持たせる
■画像は高画質のものを使う
■ストアページからのリンク先が正しい個別商品ページになっているか確認する
■スマホでも見やすいか、デザインが崩れていないか確認する
■ページ内容は常に最新の状態を保つ
Amazonストアページの活用法
①ランディングページとして使う
Amazonストアページはオリジナルデザインでページを作ることができるので、自社Webサイトのホームページのように活用できます。自社WebサイトよりもAmazonに飛ばして購入率を上げたい、自社Webサイトがデザイン的にあまり良くないなどの場合、広告やSNSに載せるリンク先をAmazonストアページに設定し、ランディングページとして使いましょう。
②スポンサーブランド広告と連動
スポンサーブランド広告は、広告のクリック先を商品詳細ページかストアページかを選ぶことができます。広告をクリックしたユーザーにもっとブランドのことを知ってほしい、商品ラインナップを見せたいなどの場合はクリック先をストアページに設定すると良いでしょう。
③レポートからデータを収集
ストアページのパフォーマンスはダッシュボードから見ることができます。アクセス数やページビュー数のほか、特に確認しておきたいのは流入元(Traffic Source)です。Amazon内からのアクセスなのか、スポンサーブランド広告からのクリックなのか、Amazon以外の外部サイトからの流入なのかを知ることができます。さらに“Source tag”を使うと、具体的に外部のどこからの流入なのかが追跡できるので、ソーシャルメディアやEメールマーケティングでAmazonストアページのURLを使う時はぜひ、Source tagを入れるようにしてください。
常にブラッシュアップすることを忘れずに
全6回にわたって解説してきた『Amazonスポンサー広告徹底ガイド』は今回がひとまず最終回です。Amazon自体は今後もアップデートされて行くので、引き続きこのブログで発信していきたいと思います。
AmazonだけでなくGoogleやFacebook・Shopify・Wordpressなど、大手ITプラットフォームが優れているのは、マーケティングの知見がなくとも誰でも使えるところです。ただし誰もが使えるからこそ、参入が多く、無数の競合の中に埋もれず差別化を図ることが難しいという側面もあります。こういったプラットフォームの中で期待するような結果を得るためには、もちろん商品力そのものの他に、多くの時間と労力をかけて自社ページを常に分析しブラッシュアップし続ける必要があります。お困りの場合には、弊社のようなデジタルマーケティング専門にご相談ください。社内でリソースを割くよりも、外部に委託する方が効率が良いケースもあります。
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