高校バレー部最後の試合「悔いなし」 福井県内5高校が練習試合

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高校生活最後の試合を終え笑顔を見せる大野高校、勝山高校女子バレーボール部の3年生=6月28日、福井県越前町の丹生高校

 新型コロナウイルスの影響で長く公式戦ができなかった福井県内5高校女子バレーボール部が6月28日、越前町の丹生高校で合同の練習試合を行った。大野高校、勝山高校はマネジャーを含め3年生計7人が高校生活最後の試合。「感謝しかない」「悔いなく戦った」と万感の思いでコートを後にした。

 練習試合は、新型コロナの影響で県春季高校総合体育大会などの公式戦が中止となり、戦う機会がなくなった選手たちに活躍の場を設けようと丹生、勝山の顧問が中心となって企画。この2校と大野、鯖江高校、若狭東高校が参加した。

 試合は5チーム総当たりで、1セットだけ実施。25点先取したチームがそのまま勝利というルールで行われ、保護者や卒業生らが熱心に見守った。

 大野対勝山はこの日の最終試合として行われた。大野はマネジャー1人を含め3年生は3人だけ。柿本紫咲主将と村中美羽副主将は「私たちは部活の存続すら危うかった。入部してくれた後輩にも、こんな場を作ってくれた先生方にも感謝しかない」と、試合終了後泣き崩れた。柿本主将の父親の達弥さん(52)は「家では元気に振る舞っていたが、相当寂しかったはず。試合ができたことに感謝したい」と話した。

 勝山は本来3年生は5人だったが、1人は受験勉強に専念するため練習試合を待たずに引退。この日はその1人の「背番号3」のユニホームを試合会場に掲げ臨んだ。朝井梓主将ら4人は「5人はとにかく楽しいメンバーだった。悔いのないよう戦った」と語った。

 企画した丹生の野村恒人顧問は「ユニホームを着て試合をしたことで、3年生が気持ちを切り替えることができれば」と温かい視線を送っていた。