各球団の有望株が続々と「プレーヤー・プール」に登録

日本時間6月29日、各球団の「プレーヤー・プール」に登録された選手の顔ぶれが発表され、「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングでトップ30に名を連ねている有望株たちも続々と登録された。2020年シーズンの戦力として計算されている者から、貴重な経験を積むために登録された者まで、事情は選手によって様々だが、今年は開幕からの2週間は30人、次の2週間は28人にロースター枠が拡大されるため、例年以上にメジャー昇格のチャンスが増えることは間違いない。

「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングで球団別のリストのみならず、球界全体のリストでも1位にランクインしているワンダー・フランコ(レイズ)は、19歳の若さで「プレーヤー・プール」に登録された。メジャーリーガーとのトレーニングや紅白戦などで貴重な経験を積み、今年中にメジャーデビューを果たす可能性もゼロではないだろう。昨年はA級とA+級で合計114試合に出場して打率.327、9本塁打、53打点、18盗塁、OPS.885の好成績をマークしている。

球団別プロスペクト・ランキングのトップ30から15人が登録されたブルージェイズのように、多数の有望株を「プレーヤー・プール」に登録しているチームも存在する。「プレーヤー・プール」内の選手は、アクティブ・ロースターから外れても「タクシー・スクワッド」(遠征時の予備選手)としてチームに帯同したり、球団のトレーニング施設でメジャー経験者とともに練習したりできるため、将来に向けて貴重な経験を積むことになるだろう。

レイズのフランコのほか、ブルージェイズのネイト・ピアソン、ロイヤルズのボビー・ウィットJr.、タイガースのケーシー・マイズ、エンゼルスのジョー・アデル、マリナーズのジャレッド・ケレニック、マーリンズのシクスト・サンチェス、フィリーズのアレック・ボーム、カージナルスのディラン・カールソン、パドレスのマッケンジー・ゴアなど、球団別プロスペクト・ランキングで1位の有望株が続々と「プレーヤー・プール」に登録されている。また、今年のドラフトで指名されたばかりの選手が登録されているケースもあり、夏季キャンプでは大きな話題を集めそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.