2020年ドラフト組の早期デビュー候補10人 MLB公式サイトが特集

メジャーリーグ公式サイトのジム・キャリスは日本時間6月29日、今年のドラフトで指名された選手のうち、一番乗りでメジャーデビューを果たしそうな選手10人をピックアップして紹介する特集記事を公開した。今年はマイナーリーグの試合が開催されないため、マイナーを経験しないままメジャーデビューを果たす選手が現れる可能性もありそうだ。

通常、同年ドラフト組のなかから一番乗りでメジャーデビューする選手は投手であることが多い。2010年のクリス・セール、2012年のパコ・ロドリゲス、2014年のブランドン・フィネガンなどは、ドラフトと同年にメジャーデビューを果たしているし、2009年のドラフトでレッズから1巡目指名を受けたマイク・リークは、マイナーでの登板を経験しないまま、翌年4月にメジャーのマウンドに立った。2018年のドラフト組からは内野手のニコ・ホーナーがメジャー一番乗りとなったが、これは珍しいケースである。

こうした実績を踏まえ、キャリスがピックアップした10人中8人は投手である。マーリンズから全体3位指名を受けたマックス・マイヤー、ロイヤルズから全体4位指名を受けたエイサ・レイシー、マリナーズから全体6位指名を受けたエマーソン・ハンコック、エンゼルスから全体10位指名を受けたリード・デトマーズ、ホワイトソックスから全体11位指名を受けたギャレット・クローシュ、ダイヤモンドバックスから全体18位指名を受けたブライス・ジャービス、カブスから2巡目で指名されたバール・キャラウェイという大学生投手に加え、フィリーズから全体15位指名を受けたミック・エイベルが高校生から唯一ピックアップされている。

野手でピックアップされたのは、タイガースから全体1位指名を受けたスペンサー・トーケルソンとブルージェイズから全体5位指名を受けたオースティン・マーティンの2人だけ。なお、リリーフ投手がメジャー一番乗りを果たすケースが多いことを踏まえ、キャリスは「93~98マイルの速球と(打者を)不快にさせるカーブボールで多くの三振を奪う。カブスのロースターにいるどのリリーフ左腕よりも優れた投手かもしれない」と高く評価するキャラウェイをメジャー一番乗りの筆頭候補に挙げている。

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