西武山川&日ハム中田はシーズン66発ペース 鷹の新星らセ・パ一塁手が開幕好発進

西武・山川穂高(左)と日本ハム・中田翔【写真:荒川祐史、石川加奈子】

西武山川、日ハム中田は開幕9戦5発でシーズン66発ペース

19日に開幕したプロ野球は各球団が9試合を消化した。セ・リーグ首位はリーグ連覇を目指す巨人。パ・リーグではロッテが開幕2戦目から7年ぶりとなる8連勝を飾って首位スタートした。開幕第2週を終えて目立つのが各球団の一塁手の活躍だ。

パ・リーグでは西武・山川穂高内野手、日本ハム・中田翔内野手がリーグトップタイの5本塁打。両大砲ともシーズン66発のハイペース。山川は楽天・浅村と並んでリーグトップタイ13打点を記録している。パ首位のロッテは井上晴哉内野手が開幕から「7番・一塁」で先発出場。打率.375、1本塁打、7打点。21日のソフトバンク戦では満塁弾を放つなど、得点圏では5打数3安打の打率.600、7打点と勝負強さを発揮している。

ソフトバンクは6年目で初の開幕スタメンをつかんだ新星の栗原陵矢内野手は主に1番として起用され、28日の西武戦(メットライフ)で3試合連続タイムリー。打率.359のハイアベレージでリーグ3位タイの9打点を稼ぎ出している。オリックスのT-岡田も開幕から5戦連続で1番で起用され、こちらも9打点を挙げている。

セ・リーグでは広島の堂林翔太内野手が「7番・一塁」で先発出場した巨人戦(東京ドーム)で3年ぶりの一発。松山竜平外野手が一塁で先発した28日の中日戦(ナゴヤドーム)では左翼スタメンでバックスクリーンへ一発を放った。リーグ4位の打率.414とプロ11年目のブレークが期待される。

ソフトバンク・栗原陵矢【写真:荒川祐史】

一塁を守れる巨人岡本、ヤクルト山田哲&村上が開幕から打棒爆発

巨人のベテラン中島宏之内野手が開幕9試合のうち8試合で先発出場。得点圏では6打数2安打の打率.333と中軸として勝負強さを見せている。18年首位打者の中日・ビシエドは開幕9戦で打率.237。それでも、2本塁打を放つなど長打力を発揮している。

昨季は一塁手としても出場した巨人・岡本和真内野手はリーグトップの打率.472、4本塁打、10打点と大活躍。同じくヤクルトの村上宗隆内野手も打率.364、2本塁打、6打点と上々のスタートを切った。さらには昨秋のプレミア12で一塁を守った山田哲人内野手も打率.286、4本塁打でリーグトップの11打点を記録している。

新型コロナウイルスの影響で東京五輪は21年に延期。来年3月に予定されていた第5回WBCも23年に延期されることが決まった。それでも、強打の一塁手は侍ジャパン・稲葉篤紀監督にとっても嬉しい悩みとなるはずだ。120試合制で行われるペナントレースは始まったばかりだが、開幕好発進した一塁手がどれだけ成績を伸ばしていくのだろうか。

【パ・リーグの主な一塁手】
ロッテ:井上晴哉 打率.375、1本塁打、7打点
楽天:銀次 打率.167、0本塁打、0打点
西武:山川穂高 打率.321、5本塁打、13打点
日本ハム:中田翔 打率.242、5本塁打、9打点
ソフトバンク:栗原陵矢 打率.359、1本塁打、9打点
オリックス:T-岡田 打率.300、2本塁打、9打点

【セ・リーグの主な一塁手】
巨人:中島宏之 打率.259、0本塁打、3打点
DeNA:ロペス 打率.194、1本塁打、3打点
広島:堂林翔太 打率.414、2本塁打、4打点
ヤクルト:坂口智隆 打率.313、1本塁打、2打点
中日:ビシエド 打率.237、2本塁打、3打点
阪神:ボーア 打率.179、0本塁打、1打点(Full-Count編集部)

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