選手としての成長考えた ヴォルターズからB2佐賀へ移籍 中西良太インタビュー

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「『熊本のホーム戦は戦いづらい』と聞く。怖さはあるが、ブーイングも楽しみたい」と話す中西良太=ルネサス川尻スポーツプラザ

 バスケットボールBリーグ2部(B2)熊本ヴォルターズの中西良太(31)が、来季B2に昇格する佐賀バルーナーズに移籍する。2016年4月の熊本地震を挟んで6シーズンにわたり、パワーフォワード兼センターとしてゴール下でチームを支えた大黒柱に、佐賀を選んだ経緯や熊本への思いを聞いた。(萩原亮平)

 -移籍を決めた理由を教えてください。

 「B1、2の複数チームからオファーがあり、熊本からも『残留してほしい』と言われていた。最後の最後まで迷ったが、選手としての成長を最優先に考え、決めた」

 「佐賀とは何度か練習試合をしていて、ルイス・ギル・トーレスヘッドコーチが自分のプレーを見て気に入ってくれたらしく、熱烈なオファーをいただいた。何度かお断りしたが、自分を中心選手として考えてもらっているということを聞き、求められるチームでやりたい気持ちになった」

 -印象に残っている試合は。

 「B1富山と戦った17~18年シーズンの入れ替え戦。(85-88で)負けてしまったし、正直、どんなプレーをしたか覚えていないが、B1昇格に初めて手が届きそうになった。個人としても、(両チーム最多の25得点するなど)ベストゲームの一つ」

 -熊本地震による経営悪化でチーム消滅の危機にも直面しました。

 「実は、あのタイミングで移籍することも考えた。でも、炊き出しや募金活動を通し、自分も熊本を元気づけたいと思えるようになった。(4255人が集まった)16年9月の開幕戦では、地鳴りのような声援に感動して身震いした。ファンをB1に連れて行けなかったことが唯一の心残りだ」

 -来季は同じ九州のライバルとして熊本と戦うことになります。

 「他チームの選手は『熊本のホーム戦は戦いづらい』と言っている。敵になってしまう怖さはあるが、自分に向けられるブーイングも楽しみたい(笑)」