繁華街の〝顔〟ごみだらけ 熊本市の辛島公園

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「警告 ごみの不法投棄は犯罪です」などと書かれた立て看板の後ろに捨てられた衣類=6月25日、熊本市中央区の辛島公園(鬼束実里)
植え込みの中に捨てられた空き缶やペットボトル

 熊本市中央区の中心繁華街で、市民の憩いの空間となっている辛島公園で最近、植え込みやトイレ周辺に空き缶や弁当がらなどのごみの散乱が目立っている。清掃の頻度が減ったのも一因だが、大型商業施設「サクラマチ クマモト」にも近く、市の“顔”とも言える公園だけに、市民や利用者はマナーの悪さに困惑しきりだ。

 週に2、3回、ボランティアで公園を清掃しているという西村重子さん(78)=菊陽町=は「たばこの吸い殻や空き缶などが多くて目に余る。清掃しても翌日にはすぐごみが放置されて、の繰り返し。あまりのマナーの悪さにあきれてしまう」と憤る。

 ほぼ毎日近くを通るというタクシー運転手の男性(63)=嘉島町=は「中心部の公園がこんな状態では、県外から来た観光客はごみの多さに驚き、熊本市のイメージが悪くなるのが心配」と危ぐする。週4日ほど利用するという男子中学生(14)=同市西区=は「数カ月前から空き缶などが増えた。仲間とごみ拾いしているが、なかなか減らない」と悩ましげだ。

 公園を管理する同市中央・西区土木センターの河川公園整備課によると、ことし3月までは市シルバー人材センターに委託し、平日のほぼ毎日、約2時間かけて清掃していた。

 しかし、辛島公園は10月から整備工事に入るため閉鎖される予定で、4月以降は同センターに委託せず、業者に随時、清掃作業を発注するように変更。市職員が公園の状況を確認し、必要に応じて月に2回程度、清掃を依頼しているという。

 新型コロナウイルス対策による4月からの外出自粛の影響で公園利用者は少なかったが、5月の緊急事態宣言解除とともにごみも目立ち始めたようだ。

 同課の倉岡秀邦課長(49)は「4月以降、清掃の頻度が大幅に減ったため、ごみが目立つようになってしまった。清掃回数を増やすなどして、清潔な状態を保てるよう努める」としている。(緒方李咲)