ナショナルズ・ジマーマンなど3選手 今年はプレーせず

今年のメジャーリーグでは、選手たちにプレーするかしないかを選択する権利が与えられているが、ライアン・ジマーマン(ナショナルズ)、ジョー・ロス(ナショナルズ)、マイク・リーク(ダイヤモンドバックス)の3選手が今年プレーしないことを選択したことが明らかになった。3選手とも「ハイリスク」のカテゴリーには該当しないため、2020年シーズンのサラリーとサービスタイムは受け取ることができない。

現在35歳のジマーマンは、母親が健康面に不安を抱えており、3人の子供のなかには新生児も含まれている。そのため、以前から今年プレーすることへの懸念を口にしていたが、正式に今年プレーしないことを選択した。ただし、今回の選択は今年限りでの現役引退を意味するものではないようだ。

ロスはオープン戦で好投したため、先発5番手を務めることが有力視されていたが、プレーしないことを選択。ロスと先発5番手の座を争ったエリック・フェッディかオースティン・ボースが先発ローテーションに加わることになりそうだ。なお、マイク・リゾーGMは「我々は彼らの今年プレーしないという選択を100%支持する」と述べ、選手たちの決断への支持を表明している。

一方のリークは、家族と何度も話し合い、今年プレーしないことを選択した。来年の契約は年俸1800万ドルの相互オプション(またはバイアウト500万ドル)となっているが、このオプションが行使される可能性は低く、シーズン終了にはフリーエージェントとなるだろう。マイク・ヘイゼンGMは「メジャーの先発投手を失うことは、間違いなく我々にとって大きな痛手だ」と話しつつも、リークの決断に理解を示した。

今年のメジャーリーグでは、健康面の問題などから「ハイリスク」のカテゴリーに分類された選手がプレーしないことを選択した場合、サラリーとサービスタイムが保証されることになっている。しかし、今回の3選手はこれに該当しないため、年俸200万ドルのジマーマン、年俸150万ドルのロス、年俸1500万ドルのリークはそれぞれ60試合分の日割り給与を放棄することになった。

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