くま川鉄道、30年連続赤字 2019年度 通学利用が減少

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 人吉市と湯前町を結ぶ第三セクター「くま川鉄道」は26日、同市で株主総会を開き、2019年度決算を承認した。営業損益は8468万円の赤字(前年度は1億10万円の赤字)で、営業赤字は30年連続となった。

 輸送人員は70万9669人(前年度比7・4%減)で、4年連続70万人を超えた。多良木高閉校の影響で増加していた人吉方面への通学者は減少に転じ、通学定期利用は9・5%減の56万1186人だった。

 売上高は前年度比8・8%減の1億2889万円。経常損益は1946万円の赤字(前年度は2401万円の赤字)だった。人吉球磨10市町村の経営安定化補助金8256万円や、補助金などで実施した線路・電路工事費が資産として計上され、純利益は1271万円(同102万円)。

 台湾からの観光客増加を背景に外国人の利用は40・6%増の1104人。同鉄道30周年記念切符などのグッズ販売は63・6%増の682万円だった。

 永江友二社長は「鉄道事業だけでは経営は厳しい。今後は地域の物産品を売るなどして売り上げを確保したい」と話した。(小山智史)

熊本日日新聞 2020年6月27日掲載