もしもママがコロナにかかったら? 6歳と4歳の子どもに正直に話してみた

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3カ月間の自粛、休校期間があけ、やっと子どもたちの学校、幼稚園が始まりましたね。

私の息子は小学生になり、2カ月遅れた入学式を迎えました。毎朝、ランドセルを背負い、どや顔で「いってきまーす」と出かけるようになり、頼もしいです。

子どもが楽しそうに学校や幼稚園に通うのは嬉しい反面、不安もいっぱいです。障害のある私は、もし新型コロナウイルスにかかったら、重症化するリスクが高く、家族の生活が一気に変わるからです。子どもたちにもトラウマになるくらいの大きな不安を与えてしまうかもしれません。いろいろ考えると、不安になりすぎて、お風呂の中で、ひとり大泣きした日もありました。

この不安を少し軽くするために、子どもたちと「もしもの時、どうする?」を話し合うことにしてみました。避難訓練と同じで、もしもの時を想像して、心の準備、環境の準備をするのです。もしも子どもがコロナにかかったら? もしもママの私がかかったら?うまく話せるか心配でしたが、私の不安も含めて、子どもたちとシェアしてみようと決めました。

子どもの登校は、正直不安だらけ

学校、幼稚園が再開したのはいいのだけど、正直、不安はつきません。東京都の感染者数は上がったり、下がったり。コロナがなくなったわけではないので、学校・幼稚園に通うことで、感染のリスクは高まります。集団生活で、密な接触をなるべく避けるためにはどうしたらいいか。学校での食事や歯磨き中の感染リスクをどう下げていくか。熱中症になりやすいこの時期、マスクをどうやって使っていくのか。今後、第二波も来るかもしれないし、様子を見ながら、自主休校をさせたほうがいいのか。新たな悩みがつきません。

何よりも、不安の種になっているのは、家族で感染者が出たら、私は子どもと離れ離れに過ごさなければいけないことです。これに気づいた時、コロナにかかった時のことを子どもたちと話そうと決めたのです。

もしもコロナになったら? 子どもに細かく伝えてみました

残念だけれども、どんなに気を付けていても、コロナに感染してしまうことがあります。

私がまず伝えたのは、子ども自身がコロナに感染したら、私とは一緒に寝ることはできず、子どもは別室で一人で寝ることになるということ。私は体が弱いので、なるべく感染しないようにするために、同じ家の中にいても、子どもはママとはなるべく会わないようにしなくてはなりません。お世話はパパがすることになるし、ご飯もひとりで食べることになるのです。とても寂しいです。でも、包み隠さず伝えてみました。

ママと話したい時は、同じ家の中だけれども、テレビ電話で話そうと提案しました。そして「大体10日くらいたったら、もとの生活に戻れるから大丈夫!寂しいけど、頑張ろうね」と話し、見通しを立てることで、不安を減らします。

ちなみに私がコロナになったら入院する可能性があり、パパがなったら、隔離するための施設に行くかもしれないことも伝えました。私は昨年5月、事故に遭い、救急車で搬送され、10日間入院しました。その時のことを話して、「あの時のように、入院したらしばらく会えないし、退院してもできないことも多い。けど、いっぱい休んだら元通りに戻るから大丈夫。コロナにかかっても同じだよ。だから安心してね」と伝えました。

こうした話を何度も子どもたちにします。コロナになった時の見通しを立てることで、私も子どもも、不安が少し減りました。

「自分のせい」「あの子のせい」と思って欲しくない

学校生活、幼稚園生活についても、「もしもの時のこと」を話しています。

どんなに感染対策をしていても、コロナにかかってしまうことはあります。そうなった時、「あの時、手を洗わなかったからかな」「隣りの子が咳をしていたからかな」と心配してしまい、「自分のせい」「あの子のせい」とは思ってほしくないのです。どんなに気を付けていても、誰でも病気になることがあるのだから。そして病気になったら、休めばいいだけのことです。自分がコロナに感染しても、お友だちがなっても、大丈夫。時には学校がまたお休みなることもあるかもしれないけれど、その時は家でできることを楽しもうと伝えました。

ルールを守れない人を責めずに過ごしたい

子どもとの話し合いは、「もしもの時のこと」だけではありません。同じぐらい、いやそれ以上に、「日々のこと」が大事です。だって感染リスクは下げたいのだから。

長かった「ステイホーム」で、みんな体力が落ちているし、一気に暑くなり、自分が思っている以上に体がついていかなくて、熱中症にもなりやすいです。アクセルを踏み過ぎずに、基本的なことに意識を向けるために、子どもたちと約束したのがこちらです。

1.手洗いをがんばろう!

外から帰ってきたとき、ご飯を食べる前、トイレの後など、こまめに手を洗います。電車を降りた後や、外で何かを食べる時は、アルコールで消毒をします。「ウイルスは手にたくさんつくので、手をきれいにしようね」が合言葉。

公園や、スーパーのレジの横に取り付けられた小さな洗面台で手を洗おうと思っても、ハンドソープがないことに気づきました。せっかく洗うのだったら、石鹸も使いたいと思い、テスターや旅行用品の小さめボディソープを持ち歩くことにしました。持ち運びやすいので、どこでもキレイに手が洗えて安心です。

2.帰ってきたらすぐにアルコール消毒

帰宅後、すぐに手を洗ってほしいのに、子どもたちはトイレに入ったり、「ママ、これ見て、お外でみつけたの」とリビングに来たりと、洗面台に直行してくれません。そこで、玄関にアルコールスプレーを置き、すぐに消毒をすることにしました。これなら数秒でできます。

もちろん、消毒後はなるべく早く、洗面台で手を洗い、お風呂に入ってもらうか、着替えをしてもらいます。できるだけ、外からのウイルスは家の中に持ち込まないように、声を掛け合っています。

3.目、鼻、口は手でさわらない

ウイルスは、目、鼻、口から入ってきます。手ではさわらず、ティッシュやハンカチでさわることを心がけています。

4.いっぱい食べて、いっぱい寝る。時にはズル休みも

いっぱい食べて、寝ることは、どんな病気にも効果てきめんです。ウイルスが入ってきても、やっつけてくれます。だから、休むことを大事にします。「時にはズル休みも楽しいかも!家でゴロゴロして、楽しいことを見つけよう」と話しています。ズル休みしたくなる時って、きっと何かがあった時。休みたい気持ちも大事にしたいですね。

コロナと共に生きていくことで、新しい生活様式が求められています。でも、新しいことに慣れていくのはとても大変!さらには、同じやり方が全員に当てはまるわけではないので、試行錯誤しながら、自分の生活に合ったやり方を見つけていかないといけません。その労力、時間は半端ないし、不安もつきません。

そして自分が感染対策を頑張っているときに、ルールを守らない人がいると、責めてしまいたくなることがあります。「あの人、マスクをしていないよ」「手を洗ったらあと、拭かなかったよ」「ご飯を食べる時に唾を飛ばしていたよ」というふうに。

でもルールを守れない、守らない人を責めていても、何も変わりません。監視し合うのではなく、時にはその不安や大変さを、みんなで共有しませんか?愚痴も、不安も、新しく見つけた便利な方法も、お互いに聞き合いながら、乗り切っていきませんか。

未知のウイルスとの生活は、本当にわからないことだらけ。試行錯誤しながら、新しいやり方を模索していくしかありません。時には間違ったやり方もしてしまうかもしれません。でも失敗や不安をみんなで話しながら、新しい生活を作っていきましょう!そして不安を少しでも減らして、安心できる生活を送っていきたいですね。

最後にこの大変な中でも、みんなの生活を支えている医療従事者、介護従事者、エッセンシャルワーカーの店員や清掃員、先生や保育士など、すべての方々に、ありがとうを伝えたいです。

(文:伊是名夏子 / 編集:南 麻理江)