ロッキーズ・デズモンドも今年プレーせず 父親の役割を優先

ロッキーズのイアン・デズモンドは日本時間6月30日、自身のインスタグラムを更新し、今年プレーしない意向であることを明らかにした。デズモンドは画像9枚にわたるメッセージを投稿し、自身が今回の決断に至るまでのプロセスを詳細に記した。

現在34歳のデズモンドは、今年がロッキーズとの5年7000万ドルの大型契約の4年目で、今年の年俸は1500万ドル。デズモンド自身が健康面で「ハイリスク」と認定されれば、60試合分の日割り給与として約555万ドルを受け取ることができるが、デズモンドの投稿から判断する限り、デズモンド自身の健康状態が今回の決断の理由となっているわけではなく、デズモンド自身が「ハイリスク」である可能性は低そうだ。

デズモンドは、妻が妊娠し、なおかつ4人の子供たちが「世の中で起きていることにたくさんの疑問を持っている」状況のなかで、新型コロナウイルスに感染するリスクに晒されながらプレーするよりも、自宅にいるべきだと判断したという。デズモンドは「今、僕がいるべき場所は自宅だ。妻のチェルシーのために。コロナウイルスや公民権、人生について疑問を持っている子供たちのために。僕が彼らの父親であるために」と記している。

デズモンドによると、今年プレーしないあいだ、完全に野球から離れるわけではなく、フロリダ州サラソタのリトルリーグで仕事をする予定だという。ロッキーズとの契約は2021年まで(球団オプションを含めると2022年まで)残っているが、来年以降プレーするか否かについては一切言及していない。

デズモンドは昨年、140試合に出場して打率.255、20本塁打、OPS.788を記録。ロッキーズが日本時間6月29日に発表した「プレーヤー・プール」に登録され、今年はレフトで若手と併用されることが予想されていた。今後はライメル・タピア、サム・ヒリアード、ヨナサン・ダーザらがレフトのレギュラーの座を争うことになりそうだ。

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