5月の持家着工、新型コロナで約5年半ぶりの2割減

国土交通省は6月30日、5月の新設住宅着工戸数を発表した。持家・貸家・分譲住宅の全分野が減少し、前年同月比12.3%減の6万3682戸と11カ月連続の減少となった。7万戸割れは2カ月連続。持家は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり20.7%減の1万9696戸で、10カ月連続の減少となった。20%以上減は、消費増税による反動減のあった2014年12月の25.5%減以来となる。

国交省によると着工休止など新型コロナの影響が特に大きかったのが持家だったという。持家の2万戸割れは2月の1万9557戸以来3カ月ぶり。分譲住宅は7.6%減の1万9602戸で7カ月連続の減少。うち戸建ては12.8%減の1万381戸で6カ月連続減少、マンションは0.3%減の9137戸で2カ月ぶりの減少となった。貸家は8.1%減の2万4040戸で21カ月連続の減少。季節調整済年率換算値は前月比1.3%増の80万7000戸で2カ月ぶりの増加となった。

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