ラオックス、インバウンド事業の回復めど立たず第2弾の希望退職者を募集

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ラオックスは、7月1~31日にかけて250人の希望退職者を募集する。6月26日の取締役会で決議した。同社では、今年2月に新型コロナウイルスの影響で中国からの訪日旅行客数が減少して事業体制を立て直すために希望退職者の募集を実施。ラオックスで90人、子会社のシャディで21人が応募した。今回は、2度目の募集となる。

訪日旅行客数の減少が経営を直撃しているラオックス

同社では、その後も新型コロナが世界的な収束に至っておらず、入国制限の緩和に時間を要するとみる。主要のインバウンド事業は、訪日外国人旅行客の回復のめどが立っていない状況で、一部店舗でいまだに休業を余儀なくされており、従業員の休業が続いている状況にあるという。

厳しい経営環境と人員構成の最適化を図り、従業員の社外でのキャリア開発や転職支援を行うために希望退職の募集を実施する。

対象者は、前回の「販売専門職の正社員や契約社員、販売専門職以外で在籍する40歳以上かつ勤続2年以上の正社員や契約社員」という条件よりもさらに踏み込み、「職種や勤続年数などの制限を設けない正社員や契約社員全員」とする。

募集人数の250人は前回の140人を上回る規模。退職日は8月31日。既定の退職金に特別退職金を加算する優遇措置を設ける。募集に伴う特別損失は現時点では未確定のため、2020年12月期の業績に与える影響が確定次第公表する。

日本政府観光局(JNTO)によると、訪日外客数は今年2月に前年同月比58%減(108万5147人)を記録して以降、3月が93%減(19万3658人)、4月が99.9%減(2900人)、5月が99.9%減(1700人)という極めて厳しい状況が続いている。