スマホ確定申告 3倍に 2019年分、長崎税務署

 長崎税務署は29日、2019年分の県内の確定申告状況を発表した。自宅などからスマートフォンを利用した申告が前年比3倍の約3300人に増えた。同税務署は「今回からスマホ申告用の専用ページが開設され、利用しやすくなったため」としている。
 申告は例年3月末までだが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、期限を4月16日まで延長。感染や外出自粛など事情がある場合は、さらに個別延長も認めている。今回は4月末までの数字をまとめた。
 スマホ申告を含むe-Taxなど電子申告を利用した人は17万4千人で、前年より4千人増加。提出者全体の21万6千人に占める割合は80.6%で、前年から2.4ポイント上昇した。
 所得税などの申告納税額があった人数は6万4千人、申告納税額は166億円で、それぞれ前年比1.5%減だった。所得金額も2894億円で同1.7%減。同署は、期限延長でまだ申告していない人がいる影響があるとみている。土地などの譲渡所得は177億円、株式などの譲渡所得は83億円で、それぞれ同5.5%減。
 個人事業者による消費税の申告件数は1万5千件と前年比2%減だったが、申告納税額は68億円で微増だった。

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