日本人も!「フローニンゲンから羽ばたいたベストイレブン」

アリエン・ロッベンが現役復帰すると発表したことで大きな話題を集めたフローニンゲン。オランダ・エールディビジの中堅クラブであるが、これまで多くのタレントを輩出してきたチームだ。

今回は『Planet Football』のセレクションを元に「フローニンゲンからステップアップした選手ベストイレブン」を作成してみた。

ただ、ゴールキーパーについては難しかったのでフィールドプレーヤーの10人のみとさせて頂いた。

LSB:ダレイ・ブリント

ステップアップ先:アヤックス

アヤックスから2010年に期限付きで加入してきたブリント。半年間だけであったが、このフローニンゲンで初めてレギュラーとして継続的にプレーすることに成功し、才能を証明した。

買取の可能性も示唆されたが実現せず、アヤックスに復帰。その後で徐々にポジションを確保し、3年後にはオランダ代表まで上り詰めている。

CB:フィルヒル・ファン・ダイク

ステップアップ先:セルティック

ウィレムIIで育っていたファンダイクは2010年にフローニンゲンへ加入。その素晴らしい才能が評価されて2013年にセルティックへ旅立った。

その後スコットランドで大活躍し、サウサンプトンでさらにブレイク。2017年12月にリヴァプールへと移籍し、世界最高のセンターバックとして評価されるようになった。

CB:ロナルト・クーマン

ステップアップ先:アヤックス

バルセロナで世界最強のリベロとして大活躍したクーマン弟。1980年にフローニンゲンでデビューを果たし、10代で通算30ゴールを決めてみせた。

それから1983年にアヤックスへとステップアップし、それからPSVアイントホーフェン、バルセロナと旅していった。引退後は監督となり、オランダのビッグ3すべての指揮官に。現在はオランダ代表を率いている。

RSB:レアンドロ・バクーナ

ステップアップ先:アストン・ヴィラ

スーパースターという中には入らないだろうが、フローニンゲンにとって素晴らしい存在だったバクーナ。ユースから育った彼はクラブの躍進に貢献し、2013年にアストン・ヴィラへとステップアップした。

イングランドではそれからレディングを経てカーディフ・シティへ。キュラソー代表では中心選手としてプレーしている。

MF:ドゥシャン・タディッチ

ステップアップ先:トゥウェンテ

セルビアからやってきた左利きのアタッカーは、フローニンゲンで大成功を収めた。鋭いブレーと創造性でファンを興奮させ、2010-11シーズンはなんと22アシストを記録している。

そして2012年にはトゥウェンテへ移籍し、ロナルト・クーマン監督に呼ばれてサウサンプトンヘ。2018年にはアヤックスと契約してオランダに復帰、クラブの躍進に大きく貢献している。

MF:エルウィン・クーマン

ステップアップ先:PSV

ロナルトの兄に当たるエルウィンはフローニンゲンで1978年にデビューした。1年プレーしたあとにPSVへと移籍するが、3年後に復帰。多くのゴールを決めて評価を高め、ベルギーのメヒェレンを経て再びPSVに加入している。

さらに1994年にはフローニンゲンに復帰し、1998年までプレーして現役引退した。現在は弟のロナルトと同じく指導者に。サウサンプトンとエヴァートン時代には兄弟でともにチームを率いている。

MF:堂安律

ステップアップ先:PSV

ガンバ大阪から期限付きでフローニンゲンに加入した堂安は、デビューシーズンに9ゴール3アシストという記録を残した。あと1ゴールあればロッベンの記録も破れたのだが…。

その結果で大きな評価を得た彼は今季PSVアイントホーフェンへと移籍。もちろんこのベストイレブンに入れるにあたっては、多くの予想と期待が加わっているが…。

左FW:フィリップ・コスティッチ

ステップアップ先:シュトゥットガルト

ドイツで大ブレイクを果たしたセルビアのウイング、フィリップ・コスティッチ。2012年にFKラドニツキからフローニンゲンに加入し、退団したタディッチと同じように活躍するかと思われたが…残念ながら1年目はほとんどプレーできずに終わった。

ただ、その経験が彼を成長させ、2年目は12ゴールをゲット。シュトゥットガルトに移籍した後はハンブルガーSVを経てアイントラハト・フランクフルトへ。長谷部誠らとともにブレイクを果たし、2018-19シーズンにはヨーロッパリーグでも大活躍。

右FW:アリエン・ロッベン

ステップアップ先:PSV

アカデミーから育ったロッベン。16歳でデビューし、スタメンに定着するのにそれほど時間もかからなかった。2年目で特別な才能を証明し、2002年にはPSVアイントホーフェンへとステップアップしている。

PSVからチェルシー、そしてレアル・マドリー、バイエルン。怪我の悲惨さが足を引っ張ったものの、それを晩年は克服し、若い頃の鬱憤を晴らすような成功を収めた。そしてなんと来季は選手として戻ってくる…。

FW:ルイス・スアレス

ステップアップ先:アヤックス

もちろんフローニンゲン出身のストライカーといえばルイス・スアレス。スカウトは「実はスアレスを見に行ったわけではなかった」そうだが、目で見てその才能を評価して契約をまとめてきたという。

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最初はオランダになじまなかったものの、しばらくしてその実力を発揮。抜け目のないゴールハンターとしてオランダを席捲した。1年後にはアヤックスへと引き抜かれ、それからも常に得点を量産し続けている。

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