粋なサプライズ動画 夏の活躍願いエール 沖縄水産高 野球部恒例パフォーマンスに各部リレーのメッセージ

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 新型コロナ禍に揺れる中、県高校総体など夏に懸ける部活生の士気を高めようと県立沖縄水産高校(渡久山英雅校長)で26日、生徒会が企画した粋な試みがあった。強豪野球部が踊りを交えたパフォーマンスで全出場選手を盛り上げるのが恒例行事。これに合わせ、10を超える各部は野球部の優勝を願うメッセージ動画を流すサプライズでお返し。互いにエールを送り合って一致団結した。

 県高校野球夏季大会は7月4日、県高校総体は18日に開幕する。

 「推戴(すいたい)式」と銘打って、例年は県総体に出場する選手に向けて野球部が体育館で応援し、各部が感謝を伝える。ことしは新型コロナ予防のため、野球部だけが中庭で披露する予定だった。

 「みんなのために一生懸命に応援してくれる野球部に、なんとかお返ししたいと思った。県大会になったが優勝してほしい」-。ソフトテニス部に所属する生徒会の樋園千波副会長(2年)は昨年に野球部から大きな力をもらったことが胸に焼き付いていたという。

 生徒会が各部からの応援メッセージ作りをひそかに進めた。提案に各部も応え、1週間ほどかけて3分余りの動画が完成。野球部がパフォーマンスする直前に各教室の電子黒板から応援のメッセージがサプライズで流された。

 野球部の平良明瑠主将(3年)は「自分たちは応援することしか考えていなかったのでびっくりした。頑張らないといけない」と気が引き締まったという。直後に中庭では野球部が渾身(こんしん)のパフォーマンスを見せた。

 コロナ対策のため、3階建ての校舎のベランダや教室から取り囲むように見守る全校生徒。約130人の野球部員は指笛を響かせ、重量挙げやサッカーなど各部のユニホームを着け、ユニークな動きで盛り上げた。

 平良主将は県夏季大会を制する思いをさらに強くした。「全国大会がなくなりモチベーションが落ちた時期もあったが、また一つにまとまってきた。優勝したい」と力強く語った。