初のネット開催「ウェブ総文」 長崎県15部門320人参加へ

 初のインターネット開催となる今年の第44回全国高校総合文化祭(ウェブ総文)に、長崎県から15部門に最大で約320人の生徒が参加することが30日、県高校文化連盟への取材で分かった。当初は今夏、高知県で開かれ、長崎県から18部門約350人が参加予定だった。新型コロナウイルス禍のため5月にネット開催が決まり、関係者が作品提出の準備など異例の対応を迫られているが、当初とほぼ同規模での参加が実現する見通しになった。
 全国高総文祭は例年、文化系の各部門で選出された都道府県代表が、開催地に集まり開いていた。ウェブ総文は全23部門で、参加予定だった学校や生徒に動画や画像で作品を募集。7月31日~10月31日、インターネット上で作品を公開する形で開く。主催の高知県実行委が、6月30日で参加申し込みを締め切った。
 県高文連のまとめでは、長崎県から参加を申し込んだのは▽演劇▽合唱▽吹奏楽▽日本音楽▽吟詠剣詩舞▽郷土芸能▽マーチングバンド・バトントワリング▽美術・工芸▽書道▽写真▽放送▽弁論▽新聞▽文芸▽自然科学-の15部門。
 合唱や吹奏楽といった部門は演奏などを収録した動画を、美術・工芸関連は作品の画像などを提出する。写真、新聞、放送の3部門だけ作品の審査、表彰がある。既に提出済みの部門を除き今後、代表校や代表生徒が応募の作業を進める。
 当初参加予定だった18部門のうち、囲碁、将棋、小倉百人一首かるたの3部門は、競技が実施されない。長崎県では3部門ともコロナ禍で予選会が開けず、代表者が決まっていなかった。
 県高文連の原裕一理事長は「高知に行けないのは残念だと思うが、大半の生徒が参加できそうでよかった。しっかりバックアップしたい」と話した。

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