トレード市場の動きが再開 パドレスがマテオを獲得

メジャーリーグ各球団のトランザクションが解禁され、トレード市場にも動きが出てきた。パドレスは日本時間7月1日、アスレチックスとのあいだでトレードを成立させ、後日指名選手または金銭との交換でホルヘ・マテオ内野手を獲得。「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングでアスレチックスの7位にランクインしていたマテオは、新天地のパドレスでは13位に名を連ねた。

現在25歳のマテオはヤンキース時代から有望株として期待され、2015年にはA級とA+級で合計117試合に出場して82盗塁をマークしたスピードスターである。2017年7月にソニー・グレイとのトレードでダスティン・ファウラー、ジェームス・キャプリーリアンとともにアスレチックスへ移籍。翌2018年にはマイナー最上位のAAA級に到達した。

昨年はAAA級で119試合に出場して打率.289、19本塁打、78打点、24盗塁、OPS.834を記録。前年(131試合で3本塁打)から大幅に本塁打を増やし、AAA級のホームラン・ダービーにも出場した。ただし、29個しか四球を選べなかった一方で、自己最多の145三振を喫するなど、課題の選球眼は依然として改善されていない。

マテオはマイナー・オプションが切れているため、二遊間のバックアップとして開幕ロースター入りする可能性が高いと見られる(マイナーではセンターを守った経験もある)。パドレスはマテオのスピードを高く評価しており、2020年シーズンの延長戦が無死2塁から始まる特別ルールで行われることを考えると、代走要員として貴重な戦力となるかもしれない。

なお、パドレスはマテオのほかに、正式契約したばかりのコール・ウィルコックス(ドラフト3巡目指名)も「プレーヤー・プール」に登録する方針であることが報じられている。この2人を加えると、パドレスは最大60人を登録できる「プレーヤー・プール」のうち、54枠が埋まることになる。

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