ロッキーズがケンプとマイナー契約 デズモンドの代役候補

ロッキーズのジェフ・ブライディッチGMは日本時間7月1日、ベテラン外野手のマット・ケンプをマイナー契約で獲得する見込みであることを明らかにした。ロッキーズでは主力選手の1人であるイアン・デズモンドが今年プレーしない意向であることを表明しており、ケンプにはデズモンドの代役としての働きが期待される。

現在35歳のケンプは、今年2月にマーリンズとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加していたが、オープン戦では11試合で28打数4安打(打率.143)とアピールに失敗。先日発表されたマーリンズの「プレーヤー・プール」にケンプの名前はなかった。

ブライディッチによると、ロッキーズはオフシーズンのあいだからケンプの動向を注視していたという。24~48時間以内にデンバーに到着し、新型コロナウイルスの検査を含む手続きを行う予定となっている。

ケンプはメジャー14年間で通算1780安打、打率.285、281本塁打、1010打点、183盗塁、OPS.822を記録。2011年に39本塁打と126打点を記録して二冠王となり、40盗塁もマークして「40-40」達成まであと一歩に迫った。この年はMVP投票で2位となり、2009年に続いてシルバースラッガー賞とゴールドグラブ賞をダブル受賞。オールスター・ゲームにも過去3度(2011年、2012年、2018年)選出されている。

昨年はレッズの開幕ロースターに名を連ねたものの、20試合で60打数12安打(打率.200)に終わり、5月上旬に解雇。その後、メッツとマイナー契約を結んだが、メッツではメジャーに昇格できず、7月中旬に解雇された。

ブライディッチはケンプについて「彼が(敵軍の選手として)我々に多くのダメージを与えてきたことは知っている。マイナー契約だけど、彼にとってはチャンスだ。彼は自身の長いキャリアをすぐに終えたいとは考えていないからね」とコメント。ケンプはレフトまたは指名打者のレギュラー争いに加わることになりそうだ。

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