神秘的 淡い緑の灯「シイノトモシビタケ」 五島市の上田さん撮影

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朽ちたスダジイの倒木に発生しているシイノトモシビタケ=五島市内(上田浩一さん撮影)

 長崎県五島市で動植物の観察を続ける県生物学会員で、五島自然環境ネットワーク代表の上田浩一さん(50)が、同市福江島の山中で、緑がかった淡い光を放つキノコ「シイノトモシビタケ」を撮影した。
 かさの直径や高さは1~3センチ前後で、明るい場所では茶色に見える。春から秋の暖かい時季に雨が数日間降り続くと、主にシイノキ(スダジイ)の朽ちた幹に発生する。東京・八丈島や紀伊半島、九州などで確認されている。
 五島市内では2015年7月、上田さんが玉之浦町の山中でシイノトモシビタケを県内で初めて発見し撮影。その後も毎年観察を続け、福江島内の複数箇所で発生を確認している。
 今年は6月中旬の夜、岐宿町の山中で撮影。朽ちて横倒しになったスダジイに、200本以上のシイノトモシビタケが発生していたという。ただ、キノコが光る理由やメカニズムについては、詳しく分かっていないことも多い。上田さんは「未知の部分が多いことも、シイノトモシビタケの神秘的な魅力につながっているのでは」と話した。

日中など周囲が明るい状態でのシイノトモシビタケ