あおり運転厳罰化、バイクにこそ「ドラレコ」を…安心・安全だけじゃないドラレコの“楽しみ方”

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ミツバサンコーワEDR-21G/L

テレビのニュースや新聞などで報じている通り、他車への通行妨害や悪質な嫌がらせをする危険な「あおり運転」に、最高で5年以下の懲役を科すなど罰則を強化した改正道路交通法が、6月30日から施行されている。

警察庁のホームページでは次のように啓蒙されているので、まず紹介しよう。

「妨害運転を受けるなどした場合は、サービスエリアやパーキングエリア等、交通事故に遭わない場所に避難するとともに車外に出ることなく、ためらわずに110番通報をしてください。また、ドライブレコーダーは、運転行為が記録されることから、妨害運転等の悪質・危険な運転行為の抑止に有効です。事故やトラブルのときにあなたを守るドライブレコーダーを装着し、有効に活用しましょう」

警察も装着を促すように、「あおり運転」から身を守ってくれるのが、ドライブレコーダーだ。社会問題化した2019年頃から普及率が一気に上がり、ソニー損保の調べ(2019年12月発表)では32.1%のクルマが装着。量販店でも売れ行き好調と聞くので、この半年間でさらに急増していることは間違いないだろう。

◆バイクにこそドラレコは必要

バイクはどうか。万が一の事故やトラブル時、二輪車の場合は転倒し大きな怪我を負い、リスクは四輪車より遥かに高いことは言うまでもない。オートバイにこそ、ドラレコの必要性を感じてならないのは、筆者だけだろうか。

二輪車用品の小売・開発を行う「ナップス」の調査発表(2019年12月発表)では、125cc以上のバイクで30.2%の所有率。多くのライダーたちで、ドラレコへの関心度がかなり高くなっていることがわかる。

じつは筆者も半年前からバイク用ドラレコを利用し、装着による高い安心感を実感済み。前後を録画しておきたいので2カメラモデルを選び、日時はもちろん走行軌跡も録画データに残るGPS搭載機を選んだ。ミツバサンコーワのGPS搭載前後2カメラモデル「EDR-21G」だ。

比較的振動の多いハーレーダビッドソンXR1200に装着するので、耐震性能をかなり気にしたが、バイク用ETC車載器で実績のあるメーカーだけに、耐震・防塵・耐候性はこれまで使ってまったく問題ない。SONY CMOSセンサー内臓のFULL HD200万画素の高性能カメラが、鮮明な映像を対角162度の広い視野角で撮影し、画像もとてもキレイ。WDR(ワイドダイナミックレンジ)を搭載し、夜間や逆光に強いのも嬉しい。

◆原2スクーターにもないと不安

バイク専門誌の用品インプレッションなどもあり、さまざまなバイクでドラレコを試しているうちに、自分がもっとも乗る頻度の高い原2スクーターにも備えたくなった。あおり運転や事故などのアクシデントはいつ起きるかわからない、ちょっとそこまでコンビニへ行くときにだって用心し、対策を講じておきたいと考えた。

しかし、アンダーボーンフレームを骨格とするスクーターの場合、配線ケーブルが短くて取り付けに苦労したり、配線が届かないなんていう問題点があることがわかる。そんな要望に応えて今春新発売されたのが、ロングケーブルバージョン「EDR-21GL」。早速、アドレス125に取り付けてみる。

IP55の防水防塵性能と振動加速度試験10Gクリアの耐振性を持ち、6軸Gセンサーと無線LAN機能も本体が内蔵するなど性能は言うことなし。SONY製のカメラで、映像がキレイなこともすでに分かっている。強い衝撃を受けたときは、データを上書きしないよう別フォルダでロックしておくのも優れた性能と言えよう。

イグニッションスイッチに連動して自動的に録画を開始・終了するはクルマ用のドラレコと同じで、使い勝手も良好。マイクロSDカードは最大256GBを使うと、最高画質で25時間以上、最小画像サイズなら62時間の連続録画が可能となる。

◆ホビーユースでもドラレコが楽しい

アクシデント時のためのドラレコだが、ツーリングやサーキット走行会に行ったあとで、走行画像を自宅PCで見るのも楽しい。スマホでもカメラ設定や画像データを見ることはできるが、PCビューワ「MOTO DR Player」ならマップ上の走行軌跡をたどりながら前後カメラの画像も同時に再生できる。ひとりで見てもいいし、仲間とデータを共有し、想い出を共有するのも楽しい。

通勤快速アドレス125の走行画像も、帰宅後にパソコンで見たらきっと面白い。これまでは日常の足だけの用途に使っていた原2スクーターだが、ドラレコ装着ならツーリングの楽しみも倍増することは間違いない。

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。