バイデン氏、新型ウイルス流行中は「選挙集会は開かない」

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今年11月の米大統領選でドナルド・トランプ大統領と争う野党・民主党のジョー・バイデン前副大統領は6月30日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が続く間は選挙集会を開催しないと表明した。

バイデン氏はこの日、デラウェア州での記者会見で、「私は医師の指示に従う。自分のためだけでなく、この国のためにだ。つまり、選挙集会は開催しないということになる」とし、「私は選挙集会は開かない」と述べた。

そして、「今回は近代史において最も珍しい選挙キャンペーンだと思う」と付け加えた。

また、自らはCOVID-19(新型ウイルスによる感染症)の検査は受けていないとした。

自宅地下のスタジオから発信

バイデン氏はパンデミックを理由に公の場への登場を制限している。自宅地下室の仮設のテレビスタジオからインタビューを受けるなどしていて、トランプ陣営からは「ハイディング・バイデン」(隠れたバイデン)と呼ばれている。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、アメリカでは新型ウイルスで、これまでに12万7000人以上が死亡している(日本時間1日午後2時時点)。

バイデン氏はパンデミックへの対応をめぐりトランプ氏を攻撃した。

「毎月毎月、他の指導者たちや他の国々が新型ウイルスを制御するために必要な対策を取っていた中で、ドナルド・トランプは我々を見捨てた」とし、トランプ氏が自分は「戦時下の大統領」だと述べたことをからかった。

「我々の戦時下の大統領は降伏し、白旗を振って戦場を去ったようだ」

米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ博士は同日、アメリカの新規感染者が1日あたり10万人になっても「驚かない」と述べていた。

ファウチ氏は上院委員会の公聴会で、「現時点で制御できていないのは明らかだ」と証言。マスク着用と社会的距離の確保を実行している米国民は、十分な数に達していないと警告した。

アメリカではこの日、新規感染者が前日から4万人以上増えた。この規模の増加がみられるのは、過去5日間で4日目となった。

一方で再選を狙うトランプ大統領は、6月20日にオクラホマ州で3カ月ぶりの選挙集会を開いたが、動員数は予想を下回り、会場には空席が目立っていた。トランプ陣営は新たな集会について発表していない。

複数の世論調査によると、11月3日の大統領選が迫る中、バイデン氏は支持率でトランプ氏に10ポイント近い差をつけてリードしている。

(英語記事 Biden will not hold campaign rallies amid pandemic