東西南北

 最新のダッタフォーリャ世論調査によると、新型コロナウイルスに伴う緊急支援金を受けている層においても、ボウソナロ政権の評価が意外と低いことが分かった。「悪い」と思っている人が49%もおり、「良い」と思っている人の26%の倍近くいることがわかった。さらに、彼らの61%が「ボウソナロ大統領自身がコロナの事態を悪くした」と考えていることもわかった。ボウソナロ氏は元来、低所得者層からの支持率が低いことで知られていた。緊急援助金によってその層からの支持率が上がったとの報道もあったため、この世論調査は、意外な結果にも見える。政府が緊急援助金を出す裏で、大統領自身がどういう言動をしてきたかを、国民はけっこうしっかり見ているようだ。
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 サンパウロ州はすでに、私立・公立を含め、9月からの学校再開を宣言している。だが「ノーヴァ・エスコーラ」という団体が全国の教員を対象に行なった調査では、57・6%が「まだ授業再開までの準備はできていない」と考えているという。彼らの中で「授業そのものを行なうべきでない」と考えている人は12・4%でさほど多くはないが、44・9%が「生徒の参加は少なめで」と考えているという。いずれにせよ再開までにできることをやってほしいところ。
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 長らく中止のサッカーだったが、リオでは1日から州選手権が再開。フラメンゴやボタフォゴといったチームが試合を行なっている。サンパウロ州選手権の再開のメドは立っていないが、こうやって徐々にサッカーも復帰に向けて動き始めている。当面は無観客試合であろうが、ファンの楽しみは増えそうだ。

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