荒川(福島)10年連続水質日本一

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10年連続で水質日本一となった福島市の荒川。中央奥は信夫山=6月29日

 国土交通省の2019年河川水質調査で、福島市の荒川は「水質が最も良好な河川」と評価され、10年連続の水質「日本一」に輝いた。10年連続受賞を記録した河川は、これまで全国でも荒川を含め3河川のみ。同省が1日、全国162の1級河川を対象にした調査結果を発表した。

 調査は水の汚れを示す指標の一つである生物化学的酸素要求量(BOD)の年間平均値を用いて評価している。荒川はBODが一リットル当たり〇・五ミリグラムで、環境省が定める報告下限値だったため、選ばれた。

 調査対象となった百六十二河川のうち、「水質が最も良好な河川」と認定されたのは十二道県の十六河川。荒川が十年連続、熊本県の川辺川が十四年連続となった。二河川の他、北海道の尻別川が昨年十年連続を達成している。

 長年、荒川の環境保全活動に尽力している同市の「ふるさとの川・荒川づくり協議会」は創設二十三年を迎えた。毎年、「荒川クリーンアップ大作戦」として地元企業や流域住民を含め地域ぐるみで草刈りやごみ拾いを続けている。堤防の損傷や不法投棄を点検するパトロール、子どもたちへの環境学習会など多岐にわたる愛護活動が認められ、昨年は日本水大賞の環境大臣賞を受けた。

 渡辺富志夫会長は「荒川は景観も良く、素晴らしい川。荒川とともに生きる団体として、今後も活動を続けていきたい」と喜びを語った。

 木幡浩市長は「地域の皆さんの地道な水質改善の取り組みの成果で、感謝する。観光振興などに一層活用していく」とコメントした。

協議会の報告書を手に10年連続日本一を喜ぶ渡辺会長