今年最初のパワーランキング 1位は戦力充実のドジャース

メジャーリーグ公式サイトは日本時間7月2日、2020年シーズン最初のパワーランキングを発表した。パワーランキングとは、チームの戦力やその時点での勢いをもとに30球団を順位付けしたもの。シーズン開幕前のこのタイミングでのパワーランキングは、純粋に各球団の今年の戦力を順位付けしたものであると言えるだろう。1位にはムーキー・ベッツの加入などにより、さらに戦力を充実させたドジャースが選出された。

トレードでレッドソックスからドジャースへ移籍したベッツは、2020年シーズン終了後にフリーエージェントとなる。異例の60試合制とはいえ、シーズンが開催されることになり、ドジャースはベッツが1試合もプレーしないままフリーエージェント市場へ出ていくという最悪の事態を回避できた。

昨年MVPのコディ・ベリンジャーや球界を代表する左腕クレイトン・カーショウ、若きエース右腕ウォーカー・ビューラーを擁する地区7連覇中のチームにベッツやデービッド・プライスが加入。戦力の充実度や選手層の厚さは群を抜いており、地区8連覇に向けて視界は良好だ。

2位のヤンキースは、シーズン開幕が延期されたことによる恩恵を最大限に受けるチームである。故障による出遅れが確実となっていたアーロン・ジャッジ、ジャンカルロ・スタントン、ジェームス・パクストン、アーロン・ヒックスといった主力選手たちが開幕からプレーできるのだ。契約最終年を迎えた田中将大のピッチングにも注目が集まる。

3位にはアストロズがランクイン。こちらも、開幕絶望だったエースのジャスティン・バーランダーが開幕からプレーできることになった。ゲリット・コールを失ったものの、バーランダーとザック・グレインキーが二本柱となり、トミー・ジョン手術明けのランス・マカラーズJr.も戻ってくる。ただし、サイン盗み問題の影響は懸念材料だ。

今回発表されたパワーランキングは以下の通り。

1位 ドジャース
2位 ヤンキース
3位 アストロズ
4位 ツインズ
5位 ブレーブス
6位 レイズ
7位 アスレチックス
8位 ナショナルズ
9位 カージナルス
10位 カブス
11位 インディアンス
12位 フィリーズ
13位 メッツ
14位 レッズ
15位 ダイヤモンドバックス
16位 ブリュワーズ
17位 エンゼルス
18位 レッドソックス
19位 パドレス
20位 ホワイトソックス
21位 ブルージェイズ
22位 レンジャーズ
23位 ジャイアンツ
24位 ロッキーズ
25位 マーリンズ
26位 ロイヤルズ
27位 パイレーツ
28位 マリナーズ
29位 オリオールズ
30位 タイガース

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