日本三大松原『気比の松原』ってどんなところ?絶景や歴史を感じながら歩こう

福井県敦賀市の松原海水浴場の砂浜に広大な松原があるって知っていますか?『気比の松原(けひのまつばら)』と呼ばれているこの松原、実は結構すごいんです。
今回は、そんな気比の松原の歴史や見どころをご紹介します。

気比の松原とは

『気比の松原(けひのまつばら)』は、敦賀湾に面した『松原海水浴場』の砂浜にある広大な松原で、長さ約1.5km、広さ約40万㎡の広大な敷地に、赤松、黒松約17,000本が生い茂っています。

国の名勝に指定されており、静岡県の『三保の松原』、佐賀県の『虹の松原』と並んで日本三大松原も数えられます。

上から見るとその広大さがよくわかると思います。

気比の松原の歴史と文学

気比の松原には、歴史や文学にまつわる伝説や逸話などもあるんです。

一夜の松原

例えば『一夜の松原』という伝説。

聖武天皇の時代(724〜749年)にこの地に異国の敵が襲来し、その時この場所が突然振動し、一夜にして数千もの松が現れました。
木の上には無数のシラサギも現れ、まるで旗のように見えたそうです。
敵はこれを数万の軍勢だと思い込んで逃げていった、というお話。

一夜にして数千の松が浜辺に出現したなんて信じがたいですが、そんな伝説を思い浮かべながら歩いてみると、また違った景色が楽しめそうです。

おくのほそ道

松尾芭蕉の『おくのほそ道』でも、気比の松原に関する句が詠まれています。
それが「名月や北国日和定なき」という句。

氣比神宮にある句碑

これは、翌日気比の松原に行こうとしていた松尾芭蕉が、「北陸は天気が変わりやすいから…」と宿の主人に言われ、夜参りをして月を楽しんだ際に残した句です。

松尾芭蕉が敦賀で詠んだ句の詳細はこちら

他にも、勝海舟が詠んだ漢詩、俳人・小説家である石塚友二や高濱虚子が詠んだ句碑も敷地内に残されています。

気比の松原の四季

風情ある気比の松原ですが、夏は賑わいのある海水浴場へと様変わりします。(2020年は海水浴場の開設はありません)

海水浴をしたり、松が生い茂る中を散策したり、レジャースポットとしても楽しめるんです。

そして、冬の気比の松原はさらに姿を変えて、一面真っ白に。

真っ白に雪化粧した気比の松原も、神秘的で美しいですね。

気比の松原に行ったら、こだわりの写真を撮るのも楽しみ方の一つです!
広い海、美しい砂浜、そして青々と茂る松。
どこから撮ってもいい写真が撮れますよ!

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